ある日、イスラエルの民が荒野を旅していると、主はモーセとアロンに語りかけられました。主は、皮膚に現れる病気や感染症について、民を清く保つための律法を授けられました。その律法は、民が神の前に聖なる者として歩むために必要なものでした。

主はモーセとアロンに言われました。「もし、人の皮膚に腫れや発疹、あるいは光る斑点が現れたなら、その人は祭司のところに連れて行きなさい。祭司はその人を調べ、もしその斑点が白く、皮膚の奥深くに広がっているなら、それは重い皮膚病のしるしである。祭司はその人を汚れた者と宣言しなさい。」

モーセとアロンは主の言葉を心に刻み、民に伝えました。そして、ある日、一人の男が皮膚に奇妙な斑点が現れたと言って、祭司のところにやってきました。祭司はその男を注意深く調べました。男の皮膚には白い斑点があり、それは皮膚の奥深くに広がっているように見えました。祭司は男の衣服を脱がせ、全身を調べました。斑点は確かに皮膚の奥深くに広がっており、それは重い皮膚病のしるしでした。

祭司は深くため息をつき、男に言いました。「あなたは汚れた者である。あなたはこの共同体から離れ、他の人々から遠ざからなければならない。あなたの衣服は裂け、髪は乱れ、口を覆い、『汚れた者だ、汚れた者だ』と叫びながら歩かなければならない。あなたがこの状態にある間は、共同体の外に住み、他の人々から離れていなければならない。」

男は祭司の言葉を聞き、深く悲しみました。しかし、主の律法に従うことを決意し、共同体から離れて荒野に住むことを選びました。彼は衣服を裂き、髪を乱し、口を覆い、汚れた者としての生活を始めました。

時が経ち、男の皮膚の状態が変化しました。斑点が消え、皮膚が以前のように健康に見えるようになりました。男は再び祭司のところに行き、自分が清くなったことを告げました。祭司は再び男を調べ、確かに皮膚の斑点が消え、健康な状態に戻っていることを確認しました。

祭司は男に言いました。「あなたは清くなった。あなたは再び共同体に戻り、他の人々と共に暮らすことができる。しかし、まずは清めの儀式を行わなければならない。」

祭司は男に清めの儀式を行うために、二羽の小鳥と杉の木、緋色の糸、そしてヒソプを持ってくるように命じました。男は祭司の指示に従い、それらのものを準備しました。祭司は一羽の小鳥を殺し、その血を清い水の中に入れました。そして、もう一羽の小鳥と杉の木、緋色の糸、ヒソプをその水に浸し、男の体に振りかけました。これによって、男は清められ、再び共同体に戻ることが許されました。

男は深く感謝し、主の御前にひざまずきました。彼は主の律法に従い、清めの儀式を受けることで、再び神の民としての生活を始めることができたのです。

このように、主はイスラエルの民に、皮膚の病気や感染症についての律法を授けられました。それは、民が神の前に清く、聖なる者として歩むためのものでした。モーセとアロンは主の言葉を忠実に守り、民に伝えました。そして、民は主の律法に従い、清めの儀式を通して、再び共同体に戻ることができたのです。

この物語は、主がイスラエルの民を愛し、彼らを清く保つために律法を授けられたことを示しています。そして、その律法に従うことで、民は神の前に正しく歩むことができたのです。