聖書

マケドニアの教会とコリントの奉仕の物語

ある日、パウロはマケドニアの教会に手紙を書き送りました。その手紙には、コリントの教会に対する励ましと、彼らが直面している困難についての思いやりが込められていました。パウロは、マケドニアの教会がどのように貧しさの中にあっても、神への深い信仰と献身を示しているかを語りました。彼らは、自分たちの持つわずかなものを喜んで分かち合い、聖徒たちへの奉仕に積極的に参加していたのです。

パウロはこう書きました。「兄弟たちよ、私たちはあなたがたに、マケドニアの教会が受けた神の恵みについて知らせたいと思います。彼らは多くの試練と苦しみの中にあっても、深い喜びを持ち、極度の貧しさにもかかわらず、惜しみなく与える心を示しました。彼らは自発的に、自分たちの力以上に献金をし、聖徒たちを助けるために熱心に願い出たのです。」

パウロはさらに続けます。「私たちは彼らがこのように献身的であるのを見て、驚きと感謝の念に満たされました。彼らはまず自分自身を主にささげ、次に私たちの願いに従って、神の御心にかなうことを行ったのです。ですから、私たちはテトスに、この善意の働きをあなたがたの間でも完成させるように勧めました。」

パウロはコリントの教会に対し、彼らが以前からこの奉仕に熱心であったことを思い出させました。「あなたがたは、信仰にも、言葉にも、知識にも、あらゆる熱心さにも、そして私たちに対する愛にも優れていることを知っています。ですから、この善意の働きにおいても優れているようにと勧めるのです。」

パウロは、イエス・キリストの恵みを思い起こさせました。「あなたがたは、私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。彼は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが彼の貧しさによって富む者となるためでした。」

パウロはコリントの教会に、この奉仕を完成させるように励ましました。「あなたがたは昨年、この奉仕を始めるだけでなく、それを実行することを願っていました。ですから、今、それを完成させなさい。あなたがたが心から願っているように、持っているものでそれを完成させなさい。もし心から願っているなら、持っているものに応じて受け入れられるのです。持っていないものに応じて求められるのではありません。」

パウロは、公平さと互いの支え合いの重要性を強調しました。「今、あなたがたが余裕があるのは、彼らが不足しているからであり、彼らが余裕があるときには、あなたがたが不足しているときに助けとなるためです。こうして、公平さが保たれるのです。『多く集めた者も余ることなく、少し集めた者も足りないことがない』と書かれているとおりです。」

パウロは、この奉仕が単なる物質的な援助以上のものであることを示しました。「この奉仕は、聖徒たちの必要を満たすだけでなく、多くの感謝をもって神に栄光を帰するものです。あなたがたがこの奉仕によって示す従順は、多くの人々がキリストの福音を告白し、あなたがたに対する彼らの祈りの中で、神の恵みに満ちた賜物のためにあなたがたを慕うようになるのです。」

最後に、パウロはテトスと他の兄弟たちをコリントに送ることを告げました。「私たちは、この奉仕があなたがたの間で正しく行われるように、テトスとともに他の兄弟たちを送ります。彼らは、多くの教会でこの奉仕に携わり、キリストの栄光のために働いてきた人々です。ですから、彼らを受け入れ、私たちがこの奉仕について持っている誇りが、あなたがたによって裏切られることのないようにしなさい。」

パウロの手紙は、コリントの教会に深い感動を与えました。彼らは、自分たちが神の恵みに応えて、他の聖徒たちを助けるために行動することを決意しました。彼らは、自分たちの持つものを喜んで分かち合い、神の御心に従って生きることを誓いました。

この物語は、神の恵みに応えて互いに支え合い、愛をもって奉仕することの重要性を教えています。パウロの言葉は、今日の私たちにも響き渡り、私たちがどのようにして神の御心に従って生き、互いに助け合うことができるかを示しています。

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