**賛美の祭り**

エルサレムの丘に夕日が沈み、黄金の光が神殿の壁を照らしていた。祭りの季節が近づき、人々は遠く離れた国々からも巡礼にやってきていた。その中には、エジプトの商人、ギリシャの学者、アラビアの遊牧民、そしてローマの兵士さえも混じっていた。彼らは皆、イスラエルの神を讃えるために集まっていた。

その日、神殿の庭ではレビ人の楽団が賛美の歌を奏でていた。竪琴の音色が風に乗り、シンバルの響きが空に広がる。その中心に立っていたのは、年老いた祭司エリアキムであった。彼は長い白髭を風になびかせながら、詩篇を朗読した。

**「すべての国々よ、主をほめたたえよ。すべての民よ、主を賛美せよ。」**

その言葉が響くと、群衆の中から感嘆の声が上がった。異邦人の少女が母親に尋ねた。「どうしてイスラエルの神を、私たちも賛美するの？」母親は微笑みながら答えた。「この神はすべての民に慈しみ深く、その真実はとこしえまで続くからよ。」

エリアキムは続けて詠んだ。

**「主の慈しみは私たちに大きく、主の真実はとこしえまで。ハレルヤ！」**

すると、突然、空から一羽の白鳩が舞い降り、祭壇のそばに止まった。人々は息を飲んだ。鳩は聖霊の象徴であり、神の臨在を表していた。その瞬間、異邦人たちの心に喜びが満ちあふれた。彼らは自分たちも神の民として受け入れられたことを悟ったのだ。

祭りは夜まで続き、人々は踊り、歌い、主を賛美した。かつては敵同士だった者たちも、今は共に食卓を囲み、平和を分かち合った。エリアキムは涙を浮かべながら、こう宣言した。

「主はすべての民を愛しておられる。その慈しみは大きく、その約束は決して変わることがない。だからこそ、私たちは今日も、明日も、永遠に主を賛美するのだ！」

そして、人々は声を合わせて叫んだ。

**「ハレルヤ！ 主の慈しみはとこしえまで！」**

その声はエルサレムの夜にこだまし、天にまで届いた。