**イザヤ書66章に基づく物語：神の栄光と新しい創造**

かつて、エルサレムの丘に立つ預言者イザヤは、神の声に耳を傾けていた。彼の心は燃えるような言葉で満たされ、人々に語りかける使命を感じていた。その日、神は彼に驚くべき幻を示した。天が開け、地の果てまで響き渡る声が告げた。

**「天はわたしの王座、地はわたしの足台。あなたがたはわたしのためにどんな家を建てようとするのか。わたしの安息の場所はどこにあるのか。これらすべてのものは、わたしの手によって造られたではないか。」**

イザヤは震えながら、この言葉の重みを感じた。人々は壮麗な神殿を建て、形式にこだわる礼拝を捧げていたが、神の求めるものは違った。神は心からの悔い改めと謙遜を望んでおられた。

**「しかし、わたしが目を留める者は、へりくだって心砕かれ、わたしの言葉におののく者だ。」**

その時、イザヤの目の前に、二つの人々の姿が浮かんだ。一方は、自分たちの力に頼り、神をないがしろにする者たち。彼らは犠牲を捧げながら、その心は神から遠く離れていた。もう一方は、貧しくとも神を畏れ、真実をもって祈る者たち。神の声は続いた。

**「彼らが選んだ道に、わたしも彼らを任せよう。しかし、わたしの僕たちは喜び祝う。見よ、エルサレムから喜びの声が、町々から感謝の歌が聞こえる。」**

突然、幻は変わり、天から激しい雷鳴のような響きが轟いた。神はご自身の力をもって、すべてのものを新しくされるのだ。

**「わたしは新しい天と新しい地を創造する。かつてのものは思い出されることすらない。」**

イザヤは、乳飲み子が母の胸で安心するように、神の民が永遠の慰めを受ける姿を見た。エルサレムは栄光に包まれ、国々から人々が集まってくる。

**「わたしは彼らに平和を川のように与え、諸国の栄光を彼らに注ぐ。母が子を慰めるように、わたしはあなたがたを慰める。」**

しかし、神の裁きもまた厳しかった。神に逆らう者たちには火と剣が待ち受けていた。

**「見よ、主は火をもって、すべての肉なる者に裁きを下す。主に敵対する者は滅びる。」**

幻の終わりに、イザヤは一筋の光を見た。神の民は、馬に乗った使者たちによって、地の果てまで神の栄光を宣べ伝えていた。

**「彼らはすべての国々に行き、わたしの栄光を異邦人に示す。」**

こうして、イザヤは神の言葉を民に伝えた。彼の言葉は、希望と警告、慰めと裁きの両方を告げるものだった。神は真実を求める者には豊かな祝福を約束し、傲慢な者には厳しい裁きを宣告された。

そして、すべての終わりに、神の国が永遠に続くことが示されたのだった。

**「月から月へ、安息日から安息日へ、すべての肉なる者がわたしの前に礼拝をささげる。」**

イザヤはこの幻を胸に刻み、神の約束が必ず成就することを信じて、静かに祈りを捧げた。