聖書

エレミヤの諸国への預言

預言者エレミヤは主の言葉を受けて、東方の国々に向けて語り始めた。その声は荒れ野を吹き渡る熱風のように力強く、また涙で濡れたように痛みに満ちていた。

アンモン人の地ラバには、かつて栄華を誇った町々が連なっていた。肥沃な谷間にはぶどう畑が広がり、丘の上には堅固な城壁がそびえ立っていた。人々は自分たちの力を誇り、イスラエルの苦難を嘲笑っていた。「見よ、イスラエルの嗣業の地を我らが奪い取った」と彼らは高らかに宣言した。しかし主は言われる、「なぜお前たちはガドの地を占領したのか。なぜわたしの民の住む町々を奪おうとするのか」。

主の怒りは燃え上がった。見よ、東から鷲が舞い降りるように、敵がラバを包囲する。城壁は粉々に砕け、町は炎に包まれる。王と祭司たちはともに捕らえられ、彼らの叫び声は荒れ野に消えていく。主は言われる、「お前たちは自分の谷に頼り、財宝に誇った。しかしわたしがお前たちを恐れさせ、国々から追い散らす。お前たちの神モレクはもはや救うことはできない」。

エドムについては、主はこう告げられる。テマンの知恵も、ボズラの力も、もはや無意味である。見よ、主が酒杯をエドムに渡される。彼らはそれを飲み干さなければならない。酔いどれのようによろめき、自らの血で赤く染まる。エサウの子孫は追い払われ、その住みかは山犬の巣となる。かつて栄えた町々は永遠の廃墟と化し、通りかかる者は皆、驚いて口を押さえる。

ダマスコについては、主の宣告が臨む。ハマテとアルパデは恥を見る。彼らは悪しらつた知らせを聞いて、海のように不安に揺れる。町は力と喜びを失い、若者たちは広場に倒れ、戦士たちは戦いを止める。城壁は火で焼かれ、ベン・ハダデの宮殿は灰となる。

ケダルの族長たちとハゾルの国々について、主はネブカドネツァルを用いられる。見よ、東から襲い来る軍隊は、砂漠の暴風のように容赦ない。彼らは天幕を焼き、羊の群れを奪い、らくだを捕らえる。荒れ野の遊牧民は追い散らされ、彼らの叫びは風に消える。「ハゾルは山犬の住みかとなり、永遠に荒れ果てる」と主は言われる。

エラムについて、主は御座を震わせて言われる。「見よ、わたしはエラムの弓を折り、四つの風を彼らに向けて放つ。彼らを追い散らして四方に散らす。わたしの怒りをエラムに注ぎ、剣をもって彼らを滅ぼす。しかし終わりの日に、わたしはエラムの繁栄を回復させる」と主は告げられる。

これらの預言が語られたとき、空は鉛色に曇り、遠くで雷鳴がとどろいた。主の言葉は成就し、諸国の運命は定められた。しかし主の憐れみは尽きることがなく、悔い改める者には救いの道が開かれるのである。預言者エレミヤはこれらの言葉を巻物に記し、永遠の証言とした。

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