聖書

ナホムの幻 神の審きと約束

エルサレムの城壁に立つと、夕暮れの風が砂塵を巻き上げ、遠くアッシリアの方を指すかのように渦を描いていた。ナホムは石のひび割れに手をかけ、目を細めた。北からの風は乾ききっており、かつてのように薔薇の香りを運んでくることはなかった。今は鉄の臭いと、遠くで燃える屍の煙だけが混ざり合っている。

「預言者よ」

背後からかすれた声がした。老いた羊飼いが痩せた山羊を連れ、不安げに杖をついていた。

「あの者たちがまた境を越えた。今度はベテ・シェメシュの村を焼き、井戸に塩を撒いていった」

ナホムはうなずいただけで答える言葉を持たなかった。アッシリアの戦車の轍がユダの地に深く刻まれる度に、人々の目から希望が消えていく。彼らは葦のように踏み倒され、踏みにじられてきた。

その夜、ナホムは油の灯りの下で羊皮紙を広げていたが、突然、部屋の中に静かな確信が満ちてくるのを感じた。それは雷鳴のように突然ではなく、むやみに広がる朝露のように、あるいは遠くから近づく友の足音のように。彼は巻物を置き、ひざまずいた。

「主は嫉妬と復讐の神」

言葉はナホムの唇から溢れ出た。それは彼自身の考えではなく、彼を通して流れ出る大河のようだった。

「主は憤り、報いを与え、敵に対して怒りを保たれる」

灯りの炎が揺れ、壁に踊る影が預言者の言葉に合わせて動いた。ナホムは目を閉じると、幻を見た――荒れ狂う海の上に立つ主の姿。その足元では波が砕け、岩が粉々になり、全地が御前にひれ伏している。

「主は忍耐強く、力強大だ。主は罰せずにおくことは決してない」

ナホムの声は次第に力強くなった。彼は見た――アッシリアの誇る戦車が濁流に飲み込まれ、鎧をまとった兵士たちが蜘蛛の巣のように脆く引き裂かれる様を。ニネベの城壁が地震に揺さぶられ、獅子の彫刻が嘲笑いながら崩れ落ちるのを。

「主の道は旋風と嵐の中にあり、雲は御足の塵である」

次の瞬間、幻は変わり、干上がった川床にひざまずく人々の姿が見えた。それはアッシリアの軛に苦しむユダの民だった。主の声は優しく響いた。

「苦難の日に砦となる。主に拠り頼む者を主は知っておられる」

ナホムは目を開けた。夜明けの光が窓から差し込み、部屋の中を温め始めていた。彼は震える手で羊皮紙を取り、葦のペンにインクをつけた。

「ニネベに向かって宣言せよ」

ペン先が羊皮紙の上を滑る。ナホムの筆跡は力強く、ときにはインクがにじみ、ときには文字が震えていた――それは完璧な書記の記録ではなく、神の息吹を受けた人間の証言だった。

「見よ、良い知らせを告げ、平和を伝える者の足は山の上にある。ユダよ、お前の祭りを守り、誓いを果たせ」

ナホムは書いているうちに、遠くから祭りの太鼓の音が聞こえてくるような気がした。それはまだ現実には響いていないが、必ず響き渡る約束の響きだった。彼は巻物を巻き、革ひもで結んだ。

預言者は戸外に出た。朝日がエルサレムの石造りの家々を黄金に染め、遠くの丘には羊の群れが草を食んでいる。すべては変わっていない――しかしすべてが変わった。ナホムは城壁に手を触れた。石は冷たかったが、その奥で何かが脈打っているのを感じた。

「主は良い方であり、苦難の日に砦となる」

彼はつぶやくように言い、深く息を吸った。風の向きが変わった。北からの鉄の臭いは消え、代わりにオリーブの木の香りが立ち込めている。

やがて人々が集まってきた。羊飼いや農夫、織物をする女たち、子どもたち。ナホムは城壁の階段に立ち、巻物を掲げた。彼の声は老いてかすれていたが、その言葉一つ一つには、揺るぎない確信が込められていた。

「主は言われる、『見よ、わたしがお前のところへと向かう。お前の神殿を火で焼き尽くし、お前の偶像を粉々にする』」

人々は息をのんだ。ナホムは彼らの目を見つめ、言葉を続けた。

「しかし、主はご自身の民を責めることは二度となさらない」

沈黙が広がり、そして次第に、かすかなため息のような安堵の声が上がった。一人の女がすすり泣き、隣の男が肩を抱いた。ナホムは巻物をしまい、ゆっくりと階段を降りた。彼の役目は終わった――今はただ、この言葉が時を超えて響き渡るのを待つだけだった。

夕暮れが再び訪れたとき、ナホムは同じ城壁に立っていた。西の空が深紅に染まり、やがて紫へと変わりつつあった。遠くの地平線には、もはや煙の柱は見えなかった。ただ星々が一つまた一つと輝き始め、闇の中に約束のようにきらめいている。

預言者はうつむき、自分の影を見つめた。それは長く引き延ばされ、やがて夜の闇に溶けていった。

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