日は少し曇っていて、カナンの地には砂ぼこりが舞う風が吹いていた。ユダは兄弟たちのもとを離れ、アドラム人ヒラという男のところへ身を寄せていた。あるとき、彼はカナン人シュアという名の女を見初め、嫁に迎えた。彼女はやがて三人の息子を産んだ。長男はエル、次男はオナン、三男はシラと名付けられた。
時が流れ、エルも成人すると、ユダは彼にタマルという女を嫁がせた。タマルの出自ははっきりしないが、その目にはどこか諦観に似た静かな光があった。この地の慣習として、嫁いだからには夫の家の者となる。しかし、エルは主の目に悪と映る行いを重ね、彼の命は突然に断たれた。死因は誰もはっきりと言えなかった。ただ、家の中には重い空気が流れ、タマルは未亡人としての日々を送ることとなった。
ユダは次男オナンに言った。「兄嫁のところに入り、彼女と兄弟の義務を果たせ。兄の名をその子に継がせるのだ。」オナンは承知したが、心の中では別の考えがあった。生まれる子が自分の子ではなく、兄の名を継ぐと知っていたからだ。彼はタマルのもとに入るたび、子種が無駄にならないよう、地に漏らした。この行いが主の目に悪と映った。オナンもまた、短い生涯を閉じた。二度続く不幸に、家の中には不安が蔓延した。タマルは再び未亡人となり、夫の弟シラはまだ幼かった。
ユダはタマルに言った。「わが娘よ、シラが成人するまで、実家で未亡人として過ごすがよい。」内心、ユダは恐れていた。シラまでがエルやオナンのように死ぬのではないかと。タマルは何も言わず、喪服をまとい、父の家に戻った。彼女の背中は、まるで運命に抗うかのようにまっすぐだった。
月日が流れ、ユダの妻シュアも世を去った。喪が明けたある日、ユダは友人のヒラと共にティムナへ羊の毛を刈りに行くことになった。その話がタマルの耳に入る。シラはもう成人しているのに、自分は未だにユダの家に戻されていない。彼女は静かに決意した。喪服を脱ぎ、ベールで顔を覆い、ティムナへの道沿いにあるエナイムの入り口に座った。彼女は、舅ユダが自分を娼婦と誤認することを知っていた。なぜなら、彼女はまだシラと結婚する許しを得ていないからだ。
果たして、ユダは彼女を見かけた。ベールに覆われた姿は、この地方で道端に座る娼婦のそれだった。「さあ、お前のところに入らせてくれ」とユダは声をかけた。彼は相手が自分の嫁タマルだとは気づかない。「何をくれる?」と女は問うた。「群れの中から子山羊を一匹送ろう」とユダは答えた。「でも、その子山羊が届くまで、何か担保をいただけますか」と女は言った。ユダは尋ねた。「どんな担保がいい?」「あなたの印章と紐、そしてあなたの手にある杖を預からせてください」彼女はそう言い、ユダはそれらを渡した。そして、彼女は身ごもった。
ユダは友人のヒラに子山羊を届けさせ、女から担保を取り戻そうとした。しかし、ヒラはその娼婦を見つけられなかった。近隣の人々に尋ねても、「ここには娼婦はいない」という答えだけが返ってきた。ユダは諦めた。「まあいい、あの女に印章などを取られてしまうと、われわれが笑いものになるだけだ。子山羊は送ったのだから、それでよしとしよう。」
三ヶ月ほど過ぎた頃、ユダに告げ口をする者が現れた。「あなたの嫁タマルが淫行を働き、妊娠しています」と。ユダは即座に言った。「あの女を引きずり出し、焼き殺せ。」タマルは引きずり出されると、人々に向かって言った。「私を妊娠させた男のものを、これです。」彼女はユダの印章と紐、そして杖を差し出した。ユダはそれを見て、はっとした。そして、苦い声で言った。「彼女は私よりも正しい。私が彼女を息子シラに与えなかったからだ。」
その後、ユダは二度とタマルと寝ることはなかった。タマルの腹は次第に大きくなり、出産の時が来た。胎内には双子がいた。一人が手を出したので、産婆は「こっちが先だ」と真っ赤な糸をその手に結びつけた。しかし、その手は引っ込み、もう一人の子が先に産まれた。産婆は驚いて言った。「なんということだ、あなたはどうして破って出てきたのか。」この子はペレツと名付けられた。その後、手に真っ赤な糸を結ばれた弟も産まれ、ゼラと名付けられた。
ユダの家系は、この双子を通じて続いていった。タマルはかつての静かな目をしたまま、二子を抱いて生きる。風は相変わらず砂ぼこりを巻き上げるが、何かが確かに変わった。約束の地の片隅で、血筋は時に曲折を経て、しかし確かに流れていくのだ。ユダはその後、タマルを正しく遇したという。ただ、あのエナイムの道でベールの向こうに見えた顔を、彼はもう二度と忘れることはなかった。




