エルサレムの朝は、橄欖の丘の向こうから薄紫がかった光が漏れ始める頃から動き出す。宮殿の高台の部屋で、ソロモンはすでに目覚めていた。羊皮紙の上に散らばった図面——父ダビデが霊感を受けて描いたという、あの神殿の設計図。彼は指先でその線をなぞりながら、まるで触れるだけで石や木材の感触が伝わってくるかのように、瞑想していた。父は戦いの人だった。自分は、平和の人として立てられた。その違いが、今、この巨大な計画の重みとしてのしかかってくる。神殿。主の御名を置くための家。それは単なる建造物を超える、契約そのものの具現であることを、彼は幼い頃から聞かされていた。
工事の規模は想像を絶した。レバノン杉が必要だ。彼はすぐにそう考えた。あの芳香ある、腐らず、虫もつかぬ木材。かつてダビデが宮殿を建てた時も、ツロの王ヒラムは惜しみなく材木を送り、職人を遣わしてくれた。父の築いた信頼。それを今、自分が引き継がねばならない。彼は書記官を呼び、筆記の準備を命じた。口述は、祈りにも似た慎重さで進められた。
「ツロの王ヒラム陛下へ。父ダビデの時代に示されたように、あなたがイスラエルの民に常に友好の手を差し伸べてくださったことを覚え、心からの平安を述べます。」
彼は少し間を置き、窓の外に広がる都を見やった。人々が井戸端に集まり始める気配。生活の音。そのすべてを包み込む、目には見えない神の臨在。その臨在のために、場所を整えたい。その思いが言葉を後押しした。
「今、私はわたしの神、主の御名のために一つの神殿を建ようとしています。それは主に香をたくため、供えのパンを絶えず供え、また朝夕と安息日、新月、そして我が神の定められた祭りのために、燔祭をささげるための場所です。これは永遠の定めだからです。」
書記官のペンが走る音だけが部屋に響く。ソロモンは声を潜めた。「しかし、いったい誰が、主に相応しい家を建てることができましょう。天も、天の天も主を収めることはできない。私はいったい何者というのでしょう。主の前に香をたくためにほかならぬこの宮を、ただ建てることさえ。」
彼は設計図の隅に描かれた金の燭台の図柄を見つめながら、言葉を続けた。「今、私に必要なのは、技能のある工人です。紫、緋、藍色に染めた糸を扱え、精巧な彫刻を施すことのできる者。レバノンからは香柏、糸杉、白檀の木材を送ってください。あなたの僕たちが、私の僕たちとともにレバノンの山で木を切ることをどうかお許しください。あなたの僕たちの賃銀は、私があなたの言われる通りに支払います。我々のうちには、シドン人のように木を切り倒すのに巧みな者はほとんどいないのですから。」
彼は書記官に頷き、ほぼ同じ内容を記した別の書簡を、エルサレムと全国に送る布告として書き記すよう命じた。木材だけでなく、金、銀、青銅、鉄、そして石切りのための大量の石材。その調達のための動員が、彼の王国の隅々に波紋のように広がっていく。それは平和な時代の、静かながらも壮大な動員令だった。
使いがツロに向かってから数週間。ソロモンは毎日、工事の準備に没頭した。ある夕暮れ、彼はひとりで幕屋のあったギブオンの高き所に立っていた。かつて主が父に約束されたこと——「あなたの子が、わたしの名のために家を建てる」。その約束が、今、自分という存在を通して実現しようとしている現実に、ある種の戦慄にも似た畏敬が胸をよぎった。彼は知恵を求めた。それは単に物事をうまく処理するためではなく、この途方もない聖なる務めを、主の御心に少しでも沿う形で全うするためだった。
そして返書が届いた。ツロからの使者が、ヒラム王の親書を携えてやって来た。ソロモンは緊張しながらそれを開いた。
ヒラムの言葉は、驚くほど温かかった。ダビデへの愛着が、そのまま子であるソロモンへと向けられているのが感じられる。「主は、その民イスラエルを愛されるゆえに、あなたを彼らの王とされた」——その一文に、ソロモンは深く息を呑んだ。異国の王が、自分たちの神の意志を認めている。これが父の築いた外交の実だった。
ヒラムは約束した。レバノンの杉と糸杉を、筏にしてイッペルから海路でヨッパまで送ることを。そして、ただの職人ではない、特別な技能を持った工人を遣わすことも。その名はフラム・アビ。彼は、金、銀、青銅、鉄、石、木、紫、藍、亜麻布、そして深紅の布に関わるあらゆる仕事に精通し、あらゆる彫刻を彫り、あらゆる設計を引き受けることができる男だと書かれていた。ヒラムはさらに言う。「私の主君、ダビデの子ソロモンに送られた祝福を。今、知恵と悟りに満ちた主が、ソロモンを囲んで神の宮とあなた自身の王国のために建てるべき宮殿の計画を授けてくださいますように。」
ソロモンは書簡を胸に押し当て、静かに目を閉じた。彼が求めたのは材木と工人だった。しかし返ってきたのは、それ以上のもの——異国の王からの、主への信仰に基づく祝福と協力の約束だった。準備は整いつつある。しかし、これからが本当の始まりだ。図面の上の線が、巨大な石となり、香柏の梁となり、輝く金で覆われた至聖所となるまで。彼は神殿の礎石が置かれる丘を見下ろしながら、これから何年にもわたって続くであろう槌の音、のこぎりの音、職人たちの掛け声を、すでに耳の奥で聞いているような気がした。それは、祈りが形になっていく音でもあった。
彼は宮殿に戻り、ヒラム王への返礼と感謝の品々を準備させた。小麦二万コル、大麦二万コル、それにオリーブ油とぶどう酒。これは単なる交易以上の、契約に基づく互恵の証しである。使者が再びツロへと向かう隊商を見送りながら、ソロモンは思った。この神殿は、イスラエルだけのものではない。主の御名が、諸国の民からも認められ、畏れられるための器でもあるのだ、と。
日はゆるやかに西に傾き、エルサレムの石壁が金色に染まる。ソロモンは、まだ存在しない神殿の、静謐で厳かな内部を心に思い描いた。そこには何も置かれていない。けれども、約束が満ちている。彼の孤独な責任感は、少しばかり軽くなったように感じられた。多くの者の手と、異国からの善意と、そして何よりも主の導きが、この計画を支えている。彼は深呼吸し、次の日から始まる、いよいよ本格的な石切りの仕事の指揮について考え始めた。静かな決意が、夕闇の中の王の瞳に宿っていた。




