聖書

逃亡者の夜、天への梯子

夜の気配がベエル・シバの丘を覆い始めた頃、ヤコブは一人、祖父アブラハムがかつて掘ったという古い井戸の傍らに立っていた。背中には、母リベカが急ぎ包んだ旅の糧——焼いた大麦のパン、干しイチジク、羊の皮の水袋——がずしりと重かった。足元の砂は、昼の熱気をわずかに残し、素足の足の裏に温かく、しかし同時に無情なざらつきを感じさせた。

父イサクの祝福の言葉、いや、あれは祝福だったのか。兄エサウの怒号が、今も耳の奥で低くうねっているようだった。祝福を奪う者、欺く者。その言葉の重さが、彼の若い肩をよりいっそう屈ませた。北へ、母の故郷ハランへ。それは逃亡に他ならなかった。道は長く、そして何より危険に満ちている。ならず者や野獣、あるいは兄が遣わしたかもしれない追手。考えるだけで頸の後が冷たくなった。

彼は歩き出した。初めのうちは後ろを何度も振り返り、懐かしい天幕の灯火が完全に闇に消えるまで、ただぼんやりと眺めていた。やがて彼を包んだのは、荒野の深い沈黙だけだった。風が時折、低い灌木の枝を揺らし、砂をささやくように舞い上げる。頭上には、アブラハムの神が数えよと言った星々が、あまりにも無造作に、あまりにも冷たく輝いていた。彼はその神の名を口にした。祈りというにはあまりに漠然とした、不安のこもった呼びかけを。

幾日歩いたろう。風景は変わらず、オリーブ色がかった灰色の岩と、痩せた土地が続く。疲労は骨の髄まで染み込み、ある夕暮れ、彼はただ石が少し多いだけの、なんの変哲もない場所に足を止めた。日が完全に落ち、紫色の闇が大地を飲み込むと、荒野の寒気が一気に襲ってきた。昼の灼熱が嘘のように、肌を刺す冷たさだ。持ち合わせの糧は乏しく、心はなおも兄の怒りに囚われていた。これが「選ばれた者」の末路か。嘲笑うような星明りが、彼を突き放す。

仕方なく、彼は地面に転がる石を幾つか寄せ集めた。尖った角のあるもの、平たいもの。枕というにはあまりに無骨な代物だが、頭を置くにはこれしかない。彼は外套をぐしゃりとその上に広げ、身を横たえた。石の硬さが後頭部に、背骨に、容赦なく食い込む。体中の筋肉が痛む。目を閉じれば、母の泣き崩れる顔、父の震える手、兄の血相を変えた形相が、ぐるぐると巡る。眠りなど訪れるはずもない。ただ、疲れきった肉体が無理矢理に意識を遠ざけていくのを待つだけだった。

そして、その時。

眠りとは夢ともつかない、深い淵のような状態の中で、彼の「眼前」が忽然と開けた。あるべきはずの夜空が、闇ではなく、光の通り道となり、溶けるような黄金と碧の階梯が、地から天へ、無限の高みまで、ゆるやかに、しかし確固として伸びている。それは梯子、あるいは階段——言語化できる単純な形を超越していた。神聖な上り下り。そして、その光の道を、威厁に満ちた、しかし速やかな存在たちが静かに往来していた。顔は見えない。しかしその存在の気配が、周囲の空間全体を満たし、震わせる。それは恐れでもあるが、なぜか全き平安でもあった。彼は息を呑んだ。いや、夢の中の彼に呼吸があったかどうさえ、もはやわからない。

そして、梯子の頂きに、あるいはそれを超越した場所に、「お前を見守っているのはわたしだ」という確信そのもののような臨在があった。声が響いた。砂漠の風のように乾いており、かつて父イサクが祭壇の上で聞いたという火の音のように熱い。

「わたしはあなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫に与える。あなたの子孫は地の塵のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へ広がる。地上のすべての民族は、あなたとあなたの子孫によって祝福される。見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、あなたを守り、この地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決して見捨てない。」

その言葉は、一つひとつが重く、温かい油のように、彼の存在の最も深い割れ目に染み込んでいった。父祖の神——それはこれまで、祖父の物語、父の信仰として、どこか遠い存在だった。しかし今、この無名の荒野の真ん中で、逃亡者の自分に、約束を更新するかのように語りかけた。見捨てない。共にいる。その言葉が、彼の中に積もり積もっていた孤独と罪悪感の層を、ゆっくりと溶かしていく。

やがて、光のヴィジョンは薄れ、闇が戻ってきた。しかし、闇はもはや以前と同じものではなかった。それは、約束で満たされた、聖なる闇だった。彼は突き刺さるような石の感触に目を覚ました。体は冷え、筋肉はこわばっている。だが、心は燃えていた。

夜明けの最初の灰色の光が東の空に渗み始める頃、ヤコブは震える手で起き上がった。彼は自分が枕にした石をまっすぐ見つめた。ただの石。しかし、今やそれは、天の門が開かれた記念碑だった。畏れが全身を走った。彼は慌てて立ち上がり、その石を掴み、地面に立てた。記念の柱として。

そして、彼はその油も水もない乾いた石に、持てる唯一のものを注いだ——彼の水袋の全ての水を、感謝と畏敬のしるしとして、ゆっくりと、柱の頂きから流し落とした。水は石肌を黒く染め、砂地に吸い込まれていった。行為そのものが祈りだった。

彼は声をあげた。朝もやの中、その声はかすれ、しかし確かな決意に満ちていた。

「まことに、主がこの場所におられるのに、私は知らなかった。これは何と畏れ多い場所だろう。これはまさに神の家である。そうだ、これは天の門だ。」

彼はその場所をベテル——神の家——と名付けた。そして、粗末ではあったが、人生で初めての、自分自身の信仰による誓いを立てた。

「もし、神が私と共におられ、私が歩むこの旅路を守り、食べるパンと着る着物を与え、無事に父の家に帰らせてくださるなら——そして、主が私の神となってくださるなら——私が柱として立てたこの石を神の家とし、すべてあなたが私に与えられるものの十分の一を、必ずあなたに捧げます。」

太陽が完全に昇り、荒野を照らし始めた。道はまだハランへと続いている。しかし、ヤコブの足取りは変わっていた。重かった荷物は相変わらず重い。しかし、彼の肩からは、ある重圧が消えていた。代わりに、どこにもないはずの、一筋の確信が、彼の胸の中に、石の柱のように据えられていた。彼は振り返らず、歩き出した。背中には、もはや逃亡者の影ではなく、約束を担う者の、長く確かな影が落ちていた。

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