聖書

病の夜、恵みの朝

エルサレムの町は、夕暮れの金色の光を浴びて、家々の平らな屋根を温めていた。エリアフは、その屋根の一つに立ち、目の前の繁栄を深く息を吸い込みながら眺めていた。彼の織物工房は、この十年で信じられないほどの発展を遂げた。ダマスカスからエジプトに至るまで、彼の名は知れ渡り、倉庫は最も精巧な亜麻布と紫色の布で溢れていた。「主はわたしを高く引き上げて、敵をわたしについて喜ばせられなかった」という言葉が、彼の心にいつもあった。彼はそれを、自分の才覚と努力の結果だと、ひそかに解釈していた。確かに祭りには熱心に犠牲を捧げた。だが、その感謝は、富の安定した土台の上に、軽やかに築かれたものであった。

変化は、ある朝、訪れた。目覚めると、体に異様なだるさがあった。それは単なる疲労ではなく、骨の髄から湧き上がる、重い鉛のような感覚だった。数日で、それは確信へと変わった。熱はゆううつに続き、皮膚には不気味な斑点が現れた。町で最も良いとされた医師さえ、首をかしげ、香油と薬草を処方するだけであった。工房の機織り機の音は、彼の寝室にまで届き、かつては活力の源だったそのリズムが、今では彼をいらだたせた。彼は屋根に上がる力もなく、ただ天井の木目を茫然と見つめた。

「あなたがわたしを恵んでおられたので、わたしは、『決して揺るがされることはない』と言ったのです」。かつて安堵とともに口にしたその言葉が、今は空洞に響いた。揺るがされていた。彼の体も、心も、そして彼が築き上げた全てが、脆い砂の城であることを痛感させられた。彼の富は、この熱を一度でも冷ますことができなかった。彼の名声は、孤独を和らげなかった。夜、うわごとの中で、彼はささやくような声を聞いたように思った。「主よ、もしあなたがお望みなら、この栄光を墓に下らせますか? 埃はあなたに感謝を歌うでしょうか? あなたの真実を告げ知らせるでしょうか?」

病床は、彼にとって新しい、そして厳しい祈りの学校となった。かつての彼の祈りは、定型化した、ほとんど商取引のようだった。今、彼の祈りは、窒息しそうな叫び、長い沈黙、そして時折、幼子が親にすがるような単純な言葉だった。「助けてください」。彼の妻ハンナは、顔を隠すヴェール越しに、憔悴した目で彼を見つめ、ひたすら祈り続けた。

転機は、最も暗い時、真夜中に近い時刻に訪れた。彼はうなされ、冷汗にまみれていた。死の陰の谷が目の前に広がっているように感じられた。その時、彼は必死に、記憶の断片をかき集めた。かつて、ある老いたレビ人が詠んだ詩篇の一節。「まことに、その怒りはただ一朝、その恵みはいのち。夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫び」。

彼はその言葉にすがった。怒りは「一朝」だ。夜は長く感じられても、必ず終わりがある。彼は震える声で、その言葉を繰り返し唱えた。祈りは、もはや単なる願いではなく、渇いた地に水を求める根のような、執拗なかき集めとなった。「主よ、あなたの憐れみによって。あなたの真実によって。聞き入れてください」。

そして、朝が来た。

それは、突然のものではなかった。窓から差し込む光が、いつもより白く、鋭く感じられた。体中を縛っていた鈍い痛みの紐が、一本、また一本と、緩んでいるのに気づいた。深く息を吸い込むと、肺に清涼な空気が通った。それは、死の沼から、生きた大地へと引き上げられるような感覚だった。

回復はゆっくりとしたものだった。しかし、毎日の小さな進歩―自分で杯を持ち上げられること、窓辺まで歩いていけること―が、彼にとっては驚異的な祝祭となった。彼が初めて屋根に上がった日、エルサレムの町並みは、かつての栄光の象徴ではなく、主が守られる民の住まいとして、愛おしく映った。彼は泣いた。それは、弱さからの涙ではなく、圧倒的な恵みの重みに耐えきれないほどの、感謝の涙だった。

「あなたはわたしの嘆きを踊りに変え、わたしの荒布を解き、喜びを帯としてわたしを締められました」。彼は古い喪服を解き、清潔な亜麻布の衣に着替えた。工房に戻った最初の日、機織り機の響きは、もはや騒音ではなく、彼の心臓の鼓動と調和した、賛美の音楽に聞こえた。

エリアフは変わった。彼は、自分が所有するものの管理者にすぎないと悟った。彼は工房の利益を、貧しい者や孤児を助けるために用いるようになった。かつては取引の道具でしかなかった彼の豊かさは、今では感謝の具体的な表現となった。

そして、その年の祭りの時、エリアフは家族と共に神殿に上った。彼の心は、かつてないほど軽やかだった。彼は祭壇の前に立ち、皆の前で声を上げた。それは整えられた美文ではなく、地から湧き上がる泉のような生きた言葉だった。

「主よ、わたしの神よ。わたしはあなたに呼ばわります。あなたはわたしをいやしてくださいました。主よ、あなたはわたしの魂をよみから引き上げ、わたしを生かして墓に下らせられませんでした。主の慈しみに生きる者よ、主に向かって歌え。その聖なるみ名をほめたたえよ。まことに、その怒りはただ一朝。その恵みはいのち。夕べには涙も宿るが、朝明けには喜びの叫びが…」

彼の声は震えていたが、明るかった。周囲にいた人々の中には、彼の病と回復を知る者もいた。彼らの頬にも、共感と自らの悔い改めの涙が伝った。一人の老人が深くうなずき、小さな子供が母親の裾を握りしめながら、その響きに耳を傾けた。

エリアフが歌い終えると、沈黙が訪れた。そして、その沈黙は、多くの胸に去来する祈りで満たされていた。やがて、レビ人の竪琴の音が静かに響き始め、新しい賛美が、朝の光を浴びた石の庭に昇っていった。エリアフは、もはや自分が「揺るがされない」とは思わなかった。代わりに、彼は揺るがされても、支える岩があることを知った。その岩の上に、彼の感謝と、彼の残りの人生のすべてを、築き上げようと心に決めたのである。夕べの涙は確かにあった。しかし、主が与えてくださったこの朝の喜びは、どんな嵐にも耐える、揺るぎない光として、彼の内に輝き続けるのだと。

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