日は白く曇り、丘の上の町を鈍い光が覆っていた。風はなかったが、オリーブの葉が時折微かに震え、何かを待ち構えるような緊張をかもし出している。町の広場では、年寄りたちが日陰に座り、低い声で語り合っていた。話題はいつも同じ、遠い国々の騒ぎ、不安定な交易路、そしてどこからともなく流れてくる、王座を揺るがすという噂だった。
その日、預言者エルカナはいつもより早く、彼の粗末な庵を出た。彼の足取りには、重い決意のようなものがにじんでいた。彼は町の門をくぐり、税関の前で富む商人たちが談笑する横を通り過ぎた。彼らの笑い声は高らかだが、目には濁った欲望が浮かんでいる。エルカナはそっと目を閉じ、深いため息をついた。心の中で、幾度も繰り返し響いてやまない主の言葉が、再び波のように押し寄せてきた。
「見よ、ひとりの王が義をもって統治する。君たちは、風避けの岩のように、荒れ野の流れのように、疲れた地にありながら、人々の避け所となるのだ。」
彼は広場の中央にある古い井戸端に立った。人だかりが少しずつ集まり始める。好奇の視線、そして無関心な背中。エルカナは声を張り上げた。その声は、枯れ木を揺らす風のように、乾いていながらもどこか力強かった。
「安逸な女たちよ、起きて耳を傾けよ。無憂な娘たちよ、わが声を聞け。やがてぶどうの収穫は過ぎ、実りは終わる。安らかだった床は茨に変わり、はでな衣は荒布に代わる。」
座っていた女たちの何人かが顔を上げた。中には、軽蔑のように鼻を鳴らす者もいた。彼女たちは柔らかい羊毛の衣に身を包み、腕には精巧な飾り腕輪を光らせている。彼女たちの目には、預言者の言葉は遠い雷鳴のように、ただの空騒ぎに映った。一人の女が、隣に座る友人に囁いた。「またあの変わり者のたわごとよ。気にかけるほどのことかしら。」その声は、蜂蜜のように甘く、しかし冷たかった。
月日は流れ、預言者の言葉はまるで冬の前に散る木の葉のように、人々の記憶から消えていった。町は相変わらずの平穏を装い、市場では品物が取り引きされ、酒場では笑い声が絶えなかった。しかし、エルカナの心には、熟した実が地面に落ちるような確信があった。変化は必ず来る。しかも、人々が想像するよりもずっと早く。
それが始まったのは、秋も深まった頃だった。北からの知らせが、次第に不吉な内容を帯びてきた。国境を脅かす動き、交易路の断絶。やがて、最初の避難民が町の門にたどり着いた。彼らは痩せこけ、目には恐怖の影が深く刻まれていた。彼らが語る話は、聞く者の背筋を凍らせた。畑は踏み荒らされ、村は焼かれ、逃げ遅れた者たちの運命は言葉にできないものだった。
たちまち、町の空気は一変した。安逸な女たちの笑い声は消え、代わりに不安な囁きが路地に満ちた。飾り腕輪は売り払われ、柔らかい衣は旅装に仕立て直された。しかし、時はすでに遅かった。預言者が告げた「荒れ野」が、彼らの目の前に広がり始めていたのだ。肥えた畑は見る影もなく、かつて賑わった通りには雑草が生い茂り、宮殿の窓は破れ、廃墟のように口を開けていた。人々は、自分たちが愚か者を信じ、卑劣な者を称えていたことを、今さらのように思い知らされた。心を見抜く目もなく、正直な言葉を聞く耳も失っていた。
そして、最も深い絶望の底で、変化の兆しが訪れた。それは嵐の後の静けさのように、突然だった。ある朝、東の空がまだ薄明るい頃、長く荒廃していた野原に、かすかな緑の芽が一斉に顔を出したのを、羊飼いの少年が最初に見つけた。それは、まるで大地そのものが深く息を吸い直したかのようだった。
それから間もなく、人々の間に奇妙な一体感が生まれ始めた。それは、恐怖によって強制された結束ではなく、共有された喪失と、かすかながらも確かな希望から湧き上がるものだった。かつては自分自身の楽しみだけを追い求めた者たちが、隣人の困窮に手を差し伸べるようになった。不正を働いていた徴税人は、悔い改めて蓄えた富を分かち合った。
エルカナは、毎日のように町の外れの小高い丘に登り、遠くを見つめた。彼の目には、かつての荒廃が、ゆっくりとしかし確実に命を取り戻していく光景が映っていた。ある夕暮れ、彼は荒れ果てていたぶどう畑の跡に立っていた。若い夫婦が、懸命に石を取り除き、新しい苗を植えている。男が汗を拭いながら言った。「今年は実らないかもしれない。でも、子供たちの時代には、きっと蔦が這い、甘い実をつけるだろう。」その言葉に、妻が静かにうなずいた。彼女の目には、曇り空の切れ間から差し込む一筋の陽光のような、穏やかな確信が輝いていた。
預言者の唇に、長い間訪れなかった微笑が浮かんだ。主の霊が、この地の上に注がれ始めている。それは激しい火のようなものではなく、地中深くから染み出る泉の水のように、すべてを潤し、甦らせていた。正義はもはや遠い王座の上の概念ではなく、隣人を欺かず、孤児を見捨てず、寄留者を守るという、日々の営みの中に根付き始めていた。
数年後、その丘から町を見下ろすと、かつての傷跡はまだ完全には消えていなかった。しかし、新しい家々の屋根からは穏やかな炊煙が上がり、広場では子供たちの無邪気な声が響いていた。人々はそれぞれの務めに励み、植え、刈り入れ、建て直した。もはや、夜の帳が下りても、門に掛かるかんぬきの音に震える者はいなかった。彼らは、それぞれのぶどうの木の下、いちじくの木の陰で、満ち足りた実りと、来るべき明日への揺るぎない平安を胸に、安らかに日々を送るのだった。
エルカナは、最後の日々を静かに過ごした。彼の耳には、もはや雷のような警告の声は響かず、代わりに、風が新緑を揺らすささやき、そして遠くで子羊が呼び合う声が、深い満足と共に聞こえていた。約束は、劇的な奇跡によってではなく、悔い改めた心と、刷新された土地という、この確かな現実の中に、静かに成就していたのだ。荒れ野は、ついに肥えた野となり、肥えた野は、森と見まがうほどに豊かに広がっていた。そこには、正義の実が、永遠に熟す時を待っていた。




