聖書

子としての自由への道

**砕かれた器の先に**

ガラテヤの町の午後は、オリーブの葉が粉塵をまとって重たく垂れ、道を行くラバの蹄音だけが乾いた空気を切り裂いていた。工房の影に腰を下ろし、ルカスは指の間に残る粘土の冷たさを感じながら、ただ遠くの丘を眺めていた。心の中には、完成したばかりの広口の壺が転がり、割れてしまうような、奇妙な張り詰めがあった。

彼はこの地で生まれ育ったギリシア人だった。三ヶ月前、通りかかった旅の教師パウロの言葉に、何か見たこともない光を見た。その瞬間、長年彼の胸を押し付けていた、名前のない空虚が、初めて「父」という呼び名で満たされるような気がした。アッバ、と彼は小声で繰り返した。幼子が喚くような、その響きが不思議でならなかった。

しかし、喜びは長くは続かなかった。アンティオキアからやって来たユダヤ人信者たちが、真剣な面持ちで言い聞かせた。「割礼を受けなければ、あなたの信仰は不完全だ。先祖から続く律法を守り、祝祭を正しく行わねば、神の民とは認められない」。彼らは確信に満ちており、その目はルカスが知らない長い歴史の重みを湛えていた。仲間の一人、エリアザルは親切だったが、その親切は「さあ、我々と同じになれ」という静かな圧力のように感じられた。ルカスは彼らの安息日の厳格さや、食物についての細かい規定を見て、自分がようやく見つけた光の入口に、また別の、高くて分厚い門が据え付けられるのを見る思いがした。

工房の主人で、同じくパウロの言葉を信じた年配のユダヤ人、ナタンが近づいてきた。彼はルカスの曇った顔を一瞥し、ため息をついた。
「また、エリアザルどのが訪ねてきたのか。あの方は良い方だが…まるでシナイの山そのものが歩いてくるようだな。あの山は、確かに神聖だが、近づく者を震え上がらせる。」

ルカスはうなずいた。「彼は言うのです、『約束はアブラハムとその子孫に与えられた。あなたがその子孫に入るなら、律法の道を行かねばならない』と。」
ナタンは黙って、地面に落ちた小枝で、何か図形を描き始めた。二つの丸を並べ、一方からは山へと登る線を、もう一方からは広い野原へと伸びる線を描いた。
「私は長い間、あの山の道を歩いてきた。十戒は我が歩みの灯りだった。しかし、それは同時に、一歩ごとに『踏み外すな』と囁く監視人のようでもあった。足元の岩一つに、『不浄』の烙印が押されているかもしれないと思いながら歩くのは…とても疲れる。」

その夜、ルカスは蝋燭の灯りで、パウロから届いたばかりの手紙の写しを読んでいた。羊皮紙の肌触りは粗く、インクの匂いが鼻を突いた。そして、四章の言葉が目に飛び込んできた。

> 「しかし、時の満ちるに及んで、神はその御子を遣わされ、女から生まれさせ、また律法の下に生まれさせておかれました。それは、律法の下にある者を贖い出すため、わたしたちに子たる身分を授けるためであった。」

「律法の下に」。その言葉が胸を衝いた。キリストご自身が、あの重い門の内側に立たれたのだ。しかも、それを打ち破るために。ルカスは目を閉じ、パウロが続ける言葉を心の中で追った。アブラハムの二人の子、ハガルとサラの話。奴隷の女から生まれた子と、自由の女から生まれた子。これは二つの契約の寓意なのだ、と。

彼の想像力がゆっくりと動き出した。荒涼としたシナイ山の麓で、雷鳴と共に与えられた石の板。それは確かに神の御心を示すが、それを前に跪く民の顔には、畏れと震え以上のものは見えない。それは奴隷の務めのようだ、とパウロは書いていた。一方で、もう一つの光景。それは約束の言葉そのものだった。星の数ほど多くの子孫を約束された、あの年老いたアブラハムとサラの前には、何もなかった。ただ神の言葉だけ。それでも、その言葉を信じた時、不毛だったサラの胎に命が躍った。それは、条件ではなく、約束に基づく自由な関係から湧き出る命だった。

「今のエルサレムは…ハガルと共にある。」ルカスは呟いた。律法という体系にしがみつき、それによって神に近づこうとする在り方は、あの奴隷の女の子の系譜に連なる。だが、上にあるエルサレム、天的なエルサレムは、サラのように自由であり、それはわたしたちすべての母なのだ、と。

蝋燭の炎が揺らめいた。ルカスは自分が今、立っている場所を考えた。エリアザルや彼に同調する者たちは、善意から、彼を「ハガルの子」の列に加えようとしている。律法という確かなしるしによって、神の家族の一員と認められようと。だが、パウロは叫ぶ。違う、と。キリストが贖い出してくださったのだ。もう奴隷ではなく、子なのだ。だからこそ、わたしたちの心には「アッバ、父よ」と呼ぶ御子の霊が送り込まれているではないか。

次の日、エリアザルが再び訪ねてきた。いつものように律法の解説を始めようとした時、ルカスは静かに口を開いた。
「エリアザルさま、あなたは子供の時、家の仕事を終えた後、父親の膝の上に飛び乗ったことがありますか。」
エリアザルは面食らったような表情を浮かべた。「…もちろんある。何故、そんなことを?」
「その時、あなたは『お父さん、私は今日、全ての務めを果たしました。だから膝に乗せてください』と言いましたか。」
エリアザルは言葉を失った。しばらくして、彼の厳格な顔に、ゆっくりとした理解の色が広がっていった。
「…言わない。ただ、『父さん!』と呼んで、飛びついたものだ。」
ルカスはうなずき、工房の窓から差し込む陽光を見つめた。
「パウロが教えてくれたのは、そのことだと思います。キリストが成し遂げてくださったゆえに、わたしたちはもう、細かい仕事の報告をしながら恐る恐る近づく奴隷ではない。息子です。ただ『アッバ』と呼びかけて、走り寄るべき息子です。」
彼の声は震えていたが、それは不安からではない。長い間、自分を縛っていた見えない鎖が、音もなく床に落ちるのが感じられたからだ。

エリアザルは深く沈黙した。彼の目には、複雑な思いが去来しているようだった。律法への愛着、それによって守られてきた自分という存在の確かさ。しかし、ルカスの言葉の中には、彼自身が子供の頃、神殿で唱えていた祈り以上の、生きた親しさがあった。
「…『子的なる霊』か。」彼はゆっくりと繰り返した。「私は、それを律法の条文の中に探していた。しかし、もしそれが、条文を超えたところで与えられるものだとするなら…。」

その会話は決着がついたわけではなかった。しかし、何かが変わった。ルカスが粘土をこねる手に、以前のようなもどかしい力みはなくなっていた。彼は今、壺を作っているのではない。父の家にふさわしい器を、自由な心で形作っているのだ。それは完璧ではないかもしれない。ろくろの上で少しゆがんだり、指の跡が残ったりする。だが、彼はそれを恐れない。子としての立場は、不完全ささえも、父の前での成長の過程として包み込んでくれると、どこかで信じられるようになったからだ。

夕暮れ時、ナタンがやって来て、彼の肩をポンと叩いた。
「何か、顔が晴れているな。」
ルカスは作りかけの壺を回しながら、答えた。
「覚えていますか、あなたが描いた二つの丸を。私は…あの野原の道を、少し歩き始めた気がします。監視人のいない、ただ父の家へと続く道を。」
ナタンの目が細くなった。彼は何も言わず、うなずいた。遠くで、羊の群れを連れた少年の笛の音が、柔らかい風に乗って聞こえてきた。

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