聖書

エステルの決断と新たな布告

朝がササの窓辺を白く染める時刻、玉座の間にはまだ夜の冷気が残っていた。エステルはその冷たさを足の裏に感じながら、深紅色の敷物の上を静かに歩いた。絨毯の模様は複雑に絡み合い、彼女自身の運命のようだとふと思った。昨日までのことが、まるで遠い夢のようでもあり、また喉元に迫る現実のようでもあった。ハマンは消えた。だが彼の言葉、あの恐ろしい布告は、まるで鉄の輪のように諸州を締め付けていた。

王は玉座にもたれ、目を閉じているように見えた。側近たちは壁際に並び、息を殺していた。エステルが近づくと、王の目がぱっと開いた。その視線には、かつてのような遊び心はなく、重い何かが宿っていた。

「また、顔を曇らせて来るのか、エステル。」

王の声は低く、疲れを含んでいた。エステルはひざまずき、床の石の冷たさが膝から全身に伝わるのを感じた。

「王よ。もしも私があなたの御前に恵みを得ているなら。もしもお気に召すなら。」彼女の声は初めかすれたが、次第に力を取り戻した。「ハマンがユダヤ人を滅ぼそうと企てて出した布告を、どうか取り消す手段をお考えください。私は、自分の民が危機にさらされるのを見過ごせません。」

部屋が水を打ったように静かになった。遠くで、宮殿の庭を掃く者の音がかすかに聞こえる。王はため息をつき、ゆっくりと身を起こした。

「ハマンの財産は既にお前に与えた。ハマン自身は処刑した。お前の親族モルデカイを宮廷に召し出した。しかし、エステルよ。」王の指が玉座の肘掛けを軽く叩いた。「王の印章で発せられた布告は、ペルシャとメディアの法によって、取り消すことができない。これは誰もが知っていることだ。」

エステルの胸が締め付けられた。彼女は下を向き、自分の手を見た。その手は震えていなかったが、血色が失せて白かった。

「しかし。」王の声が再び響いた。「別の布告を出すことはできる。新しい言葉で、新しい命令を。お前とモルデカイが、ユダヤ人のために適切と思うように書き記すがよい。それを私の名において、私の印章をもって発布するのだ。」

王はゆっくりと指輪を外した。金色の輪は、窓から差し込む朝日を受け、一筋の光を投げかけた。それを王は、部屋の隅に控えていたモルデカイに直接手渡した。モルデカイは深く礼をすると、指輪を受け取った。彼の手の甲には、年齢と労苦のしわが刻まれていた。そのしわの間に、権威の証が収まった。

モルデカイが動き出したのは、それからすぐだった。彼は静かでありながら、決して遅くはなかった。書記官たちが呼び集められ、広い控えの間で羊皮紙が広げられた。インクの匂い、羊皮紙の動物のような匂いが、部屋に充満した。モルデカイは立ち、窓の光を背に受けて語り始めた。

「諸州の総督、諸民族の首長、すべての役人へ。アハシュエロス王の名において。」

彼の声は平らだが、一つ一つの言葉に重みがあった。書記官たちの葦筆が走る音だけが響く。布告は、ユダヤ人に自らを守る権利を与え、敵対する者を打ち倒すことを許すものだった。それは複雑な法的文章ではなく、むしろ明確な宣言に近かった。各州の言葉で書かれ、各州の文字で記された。早馬が準備され、王の急使たちが駱駝に跨った。彼らは帝国の果てへ、東はインドから西はクシュまで、布告を届けるために飛び出していった。

スサの都には、一種の熱気が広がった。最初は小さな噂だった。宮殿から何かが出た、と。それが次第に形を持ち、人々の手から手へ、市場から路地へと伝わっていった。ユダヤ人たちは、最初は信じられなかった。顔を見合わせ、無言で問いかける。やがて、ある老人が捲れた羊皮紙の写しを握りしめ、声を詰まらせて読み上げ始めた。その声が終わると、彼らは叫んだ。泣いた。抱き合った。通りでは、紫と白の衣をまとったモルデカイが人々に囲まれ、彼はただ静かに笑みを浮かべていた。多くの異邦人までもが、ユダヤ人の神への畏れを覚え、自分たちの家族を守るために、ユダヤの民に加わろうとした。

夕暮れ時、エステルは高いテラスに立っていた。遠くの平原を、最後の使者の一群が小さな塵の雲のように駆けていくのが見えた。風が彼女の髪を揺らし、首筋に涼しさを運んでくる。すべてが解決したわけではない。アダルの月の十三日は、依然としてカレンダーに刻まれている。しかし今、少なくとも彼らには剣を持つ手が与えられた。それはただの武装ではなく、存在を認められるということだ。

彼女は目を閉じた。宮殿の下から、祝賀の歌声や歓声がかすかに聞こえてくる。彼女自身は宴に加わらなかった。この静寂が必要だった。ここには誰もいない。ただ風と、遠くなる馬蹄の音だけがある。

「すべてを変えることはできない。」彼女はそっと呟いた。「でも、ほんの少し、光を注ぐことはできた。」

彼女の背後で、扉が静かに開く音がした。振り向かずとも、それが誰かは分かった。ゆっくりとした、確かな足音。モルデカイが隣に立ち、同じく平原を見つめた。しばらく二人は無言でいた。そしてモルデカイが、低く、しかし明瞭に言った。

「明日のために備えよう。今度は、私たちが書き記した言葉が、人々を導く。」

エステルはうなずいた。西の空に、最初の星がひとつ、かすかに輝き始めていた。

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