カレブは、朝もやがまだ谷間を覆い隠している頃に目を覚ました。遠くで一羽の鳥が鳴いた。それは雀か、あるいは神殿の軒下に巣を営むあの燕の声に違いない、と彼は思った。枕元で息子の子、ヨナタンが深い眠りの中にある。子供の頬には、まだ旅の疲れも砂塵も刻まれていなかった。
今日こそは、とカレブは毛布を静かにはずした。膝の古傷が、湿った朝の空気を訴えるように疼いた。かつては何度もこの巡礼の道を歩んだものだ。エルサレムへの道。主の祭壇を仰ぎ見るために、年に三度、足を運んだあの頃が、今は遠い記憶のように感じられる。ヨナタンにとってはこれが初めての巡礼である。祖父の物語でしか知らなかった神殿を、この目で見る日だ。
「ヨナタン、起きる時間だ」
少年はむくりと身を起こし、瞼をこすった。竈の残り火に新しい薪をくべながら、カレブは詩を口ずさんだ。いつからだろう、彼の心の内側で繰り返されていたあの言葉が。
**いかに愛おしいことよ、あなたの住まいなる万軍の主よ。わが魂は主の宮の庭を恋い慕い、せつなくあえいでいる。**
「おじいさん、それは何の歌?」
「古い歌だよ。ダビデ王の時代から、私たちの民が胸に抱いてきた歌。主の家への思いを表している」
簡単な朝食を済ませ、二人は宿を出た。東の空は葡萄色から淡い金へと変わり始めている。巡礼の道は、すでに何人かの群れでにぎわっていた。羊の毛のような柔らかい白雲が山肌を撫でていた。カレブの歩みは遅く、確かなものだった。一歩一歩が祈りのように思えた。
道は次第に登りとなり、オリーブの木立の間を縫うように進んだ。ヨナタンは時に駆け出し、道端に咲く赤いケシの花を摘んでは戻ってきた。カレブはそんな孫の姿を見つめながら、自分の中にあるもう一つの言葉を思い返した。
**まことに、あなたの家に住まい、絶えずあなたをほめたたえる人は幸いである。**
「ずっと…神殿に住みたいと思ったことはある?おじいさん」
少年の無邪気な質問に、カレブは足を止めた。風がオリーブの葉を揺らし、銀色の裏側を見せた。
「あるとも。若い頃は、祭壇の灰を掃き、灯を灯すだけの仕事でもいい、そう思ったものだ。門番であれ、ただのしもべであれ、主の庭の一片に自分の場所があれば、それで本望だと思った」
彼の目は、はるか彼方の山並みを見つめていた。そこにはまだ見えないが、確かに存在する都が横たわっている。
「でもな、ヨナタン。主の住まいは石でできた建物だけではない。この旅そのものが、主と共にあることの証しなんだ」
昼過ぎ、道は突然険しくなった。両側に切り立った岩肌が迫り、太陽の光も届かない薄暗い谷間へと続く。これはかつて「涙の谷」と呼ばれた地だと、カレブは老人たちから聞いていた。巡礼者が故郷を思い、困難に打ちひしがれて泣いた場所。彼自身も、何十年か前、病に倒れた妻を故郷に残してこの道を通った時、ここで泣いた記憶がある。
ヨナタンがふと彼の袖を引いた。
「おじいさん、水の音がする」
確かに、岩の割れ目から、かすかだが確かなせせらぎの音が聞こえる。行き着いた先には、ほんの小さな泉が岩陰に湧いていた。澄んだ水が苔むした石を伝い、わずかな窪みにたたえられている。二人は膝をつき、手ですくって飲んだ。驚くほど冷たく、甘かった。
**彼らは涙の谷を通るときも、そこを泉のわく所とする。初めの雨もそこを祝福でおおう。**
「ほら見ろ」カレブは濡れた手を少年の肩に置いた。「主は、私たちが枯れ果てるほどに渇いた時でさえ、思いがけないところで潤いを与えてくださる。この谷で泣いた者にこそ、この水の味は分かるんだ」
ヨナタンは真剣な面持ちでうなずき、革袋にその水を満たした。その仕草に、かつての自分と重なるものをカレブは見た。
日が西に傾き始めた時、彼らは一つの高台にたどり着いた。そして、ついにそれを見た。
夕日を受けて輝くエルサレムの城壁。その中心に、白い石灰岩が淡い金色に染まりながらそびえ立つ神殿が見える。遠くからでも、奉献の煙がゆらゆらと立ち上り、甘く渋い香りが風に乗ってほのかに感じられるようだった。カレブの喉が詰まった。長い年月を経て、再びこの光景を目にするとは。ヨナタンは声も出ず、ただ目を見開いて立ち尽くしている。
「あれが…主の家?」
「ああ。雀が巣を見つけ、燕がひなを育てる場所。祭壇のほとりで、一つの石、一片の影にさえ、私たちよりも先に住みついている小さな生き物がいる。彼らでさえ、主の家にいるのだ」
最後の歩みは、まるで夢の中を歩いているかのようだった。城門をくぐり、階段を上り、外庭に入る。人々の祈りの声、祭司たちの詠唱する詩篇の断片、羊や牛の低い鳴き声、それらすべてが一つの壮大な調べを成している。ヨナタンはカレブの衣の端をしっかりと握りしめていた。彼の目は、巨大な青銅の洗盤や、燔祭の壇から立ち上る煙を見つめ、好奇心と畏怖の入り混じった輝きを放っていた。
カレブは、祭壇の前に進み出た。そして跪いた。老いた背中は、長い旅の疲れで痛んでいたが、心は驚くほど軽かった。ここに来るまでのすべての道程――痛み、懐かしさ、期待、小さな発見――それらがすべて、この瞬間のためにあったかのように思えた。
**万軍の主よ、あなたの祭壇を見る者は幸いである。彼らはあなたをほめたたえてやまない。**
「主よ」彼の声はかすれたささやきだった。「一日、ただ一日であれ、あなたの家の門番として過ごすことができたなら。それだけで、千の日が他のどんな喜びに満ちていようとも、価値はない。あなたは太陽、あなたは盾。恵みと栄光をあなたは与え、欠けるところのないものを、真っ直ぐに歩む者に拒まれたことはない」
ヨナタンも彼の隣にひざまずいた。少年は何を祈ればいいのか分からず、ただ黙っていた。カレブは少年の小さな手を、自分の荒れた手で包んだ。
夕暮れが訪れ、境内に灯がともり始めた。二人は境内の一角に場所を見つけ、今夜を過ごすことにした。ヨナタンは、日中の興奮が嘘のように、すぐに眠りに落ちた。カレブは毛布をかけながら、少年の安らかな寝顔を見守った。
星空が、神殿の屋根の上に広がっている。遠くで、夜の門番が交代する際の合図の声が聞こえる。カレブはもう痛みを感じなかった。彼の内側には、深い満たされた静けさがあった。彼はついに、自分が長年探し求めていた場所にいるのだ。石の上に横たわりながら、彼は最後の詩句を心の中で繰り返した。
**万軍の主よ、あなたに信頼を置く人は、まことに幸いである。**
風がそっと吹き抜け、祭壇の残り火の灰をほんの少し舞い上がらせた。燕たちが軒下の巣で眠るように、カレブもゆっくりと目を閉じた。ここは、たとえ一夜だけの宿であっても、彼の魂がずっと帰属を求めていた場所だった。そして隣では、新たな世代の巡礼が、柔らかな呼吸を続けていた。




