夕暮れが、バビロンの捕囚の地に暮らす人々の粗末な家々を、長い影で覆い始めていた。埃っぽい空気の中、エゼキエルは腰を下ろしたまま、目の前の羊皮紙を見つめていた。これまで見た多くの幻、聞いた多くの言葉。しかし今日、心に迫ってくるのは、一つの確かな約束──土地の約束だった。彼は目を閉じた。すると、目の前に広がる乾いた異国の風景は消え、ある光景が心の奥から湧き上がってくるのを感じた。それは、細部に至るまで驚くほど鮮明な、一つの図面、一つの分割の姿だった。
最初に浮かんだのは、北の果て、はるか遠くの境界線だった。そこから南へ、土地は整然と、しかし豊かに配分されていく。帯のように細長い区画。最も北に与えられるのはダン。海に近いその地は、以前とは異なり、すべての部族が等しく聖なるものに近づけるよう、南へと順に並べられていく。アシェル、ナフタリ。かつては散らばっていた相続地が、今は整然と列をなす。まるで神ご自身が定規を当て、コンパスで円を描いたかのように。しかしそれは冷たい幾何学ではなく、一つ一つの区画に、それぞれの部族の歴史と未来が織り込まれているような、生きた秩序だった。
マナセ、エフライム、ルベン。かつてヨルダンの東と西に分かれ、争いの種となった部族たちが、今は同じ列に連なる。エゼキエルの心に、曖昧だった輪郭がはっきりと刻まれていく。南へ、さらに南へ。そしてついに、聖なる区域──「オフェル」と呼ばれる特別な地帯が横たわる。東西に貫くその聖なる献げ物の地の中央に、神の臨在の場が設けられる。祭司の土地、それに仕えるレビ人の土地。そして、全ての民のための都の土地。その都には十二の門があり、それぞれにイスラエルの部族の名が記される。北の門にはルベン、ユダ、レビ。東にはヨセフ、ベニヤミン、ダン…。名前が呼ばれるたび、かつてはばらばらに砂のように散っていた民が、一つの城壁の下に集められる光景が見えた。
聖域のすぐ南。そこに配分されるのはユダの相続地だった。エゼキエルは思わず息を詰めた。王の部族。その地位は、かつてのように他を圧する広大な土地ではなく、整えられた序列の中の、しかし確かな場所として与えられる。その隣、聖域の南側に接するようにしてベニヤミン。王都エルサレムを支えた部族。ここでは、聖なるものに最も近い位置が彼らに与えられている。配置の一つ一つに、深い意味が込められていることを、エゼキエルは感じずにはいられなかった。これは単なる土地の割り当てではない。壊れた関係の修復であり、歪んだ歴史の修正なのだ。
さらに南へ、シメオン、イッサカル、ゼブルン、ガド。かつては南と北に分断されがちだった各部族が、一つの列の中に収まる。最も南のガドの相続地の南端には、都に通じる大路が伸びている。全てがつながっている。北から南へ、部族から聖域へ、聖域から都へ、都から国境へ。孤立も偏りもない。神の民全体が、聖なる中心を囲むように配置されるこの秩序は、エゼキエルがこれまで見てきたどの幻とも違った。荒廃と裁きの幻から、ようやく、建設と回復の設計図へ。
ふと、彼の鼻を、実際の夕暮れの風が撫でた。彼は目を開けた。羊皮紙は何も書かれていない白いままだ。しかし、彼の心には、鉛で下絵を描いたように、くっきりと地図が刻印されていた。細長い区画。部族の名。聖域の寸法。都の門々。それは、測定でき、分配できる、具体的な約束だった。捕囚の只中で、土地を失い、アイデンティティさえ危ぶまれる民にとって、これほど確かな希望はない。神は計算されるお方だ。長さも幅も、すべてを測り、分け与えられる。その測り縄は、公正そのものだった。
エゼキエルはゆっくりと立ち上がり、戸口に立った。西の空に、最後の一片の陽が沈もうとしている。暗闇が迫っていく。だが、彼の心の中の地図は、微かな、しかし消えることのない光を放っていた。それは、単に土地に帰るという約束以上のものだった。それは、神の民のあり方を根本から造り直す、新しい秩序の宣言だった。各部族が、等しく、しかしそれぞれの役割をもって、聖なる中心を取り囲む。かつてのエリやギブオン、ベテルやダンのような、分裂の聖所は必要ない。一つの中心。一つの民。
彼はもう一度、目を閉じた。今度は、その地図の上を、人々が行き交う様子が見えてきた。ユダから来た家族が、聖域への道を歩んでいる。北のダンからは巡礼の団体が、長い旅を続けてやって来る。都のベニヤミンの門では、レビ人が人々を迎え入れる。全てがつながり、全てが流れる。もはや「北イスラエル」も「ユダ」もない。あるのは、測り縄によって区切られた、神の相続地に住む、一つのイスラエルだけだ。
夜の気配が深まる。エゼキエルは、そっと胸に手を当てた。そこには、まだ見ぬ土地の地図が、そして、それを可能にする神の契約が、脈打つように息づいている。彼はため息をついた。それは疲れのため息ではなく、広大なものの一端を見せられた者の、深い、静かな驚嘆の吐息だった。書き留めなければならない。この秩序を。この希望を。羊皮紙の上に、彼の手が動き始めた。最初の一節。「相続地の最も北の端は…」。言葉は、彼が幻で見たとおりに、しかし時に淀み、時に勢いよく、流れ出ていった。完璧な文章ではない。切れ味の鈍い思考の跡も残る。だが、それは生身の人間が、計り知れない約束を、必死に自らの言葉で捉えようとする、その営みそのものだった。やがて、四十八章が、歴史の闇の中に、一筋の確かな線として刻まれていくのである。




