夕暮れがガリラヤの丘を柔らかい影で包み始める頃、弟子たちは互いに顔を見合わせ、ためらいがちにイエスのもとに近づいた。一日の教えと癒しの業に疲れ切った表情の中に、ふと沸き上がった疑問が、彼らの足を重くしていた。誰かが口を開いた。声は低く、ほとんど呟くようだった。
「先生。天の国では、いったい誰が一番偉いのでしょうか」
その問いが、静かな空気に投げかけられたとき、イエスはゆっくりと座っていた岩から立ち上がり、目を細めて遠くの村を見つめた。風が枯れ草を揺らし、何かが彼らの心の中でも揺れ動いているのを感じさせた。イエスは答えず、代わりに小道を歩き出した。弟子たちは慌ててその後を追った。
村の入口で、子供たちが日没まで遊び戯れていた。一人の男の子が転んで膝を擦りむき、泣き声をあげる。イエスは歩みを止め、その子の傍らにしゃがみ込んだ。埃まみれの小さな手をそっと取り、自分の衣で泥を拭い、そしてその子を抱き上げた。子供は泣き止み、涙の乾かない目でイエスを見つめ返した。
イエスは子供を腕に抱えたまま、弟子たちの輪の中に戻ってきた。彼らの困惑した顔を一つ一つ見渡して、静かに言った。
「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人。その人が天の国で最も偉いのだ」
弟子たちは黙り込んだ。彼らが考えていた偉さとは、まるで違うものが眼前に示された。力でも知識でもない、無垢で依存する小さな命の姿が、イエスの腕の中でまばゆくさえ見えた。
その夜、宿屋の軒下で食事を共にしていると、イエスの声が再び暗闇に響いた。今度は重く、鋭い調子だった。
「だが、これらの小さな者を一人でもつまずかせる者は、大きな石臼を首に掛けられて海の深みに沈められる方がましだ。世はつまずきをもたらすから悲しい。つまずきは避けられないが、それをもたらす者は災いだ」
ペトロが焚き火の薪を弄りながら、うつむいた。誰もが自分の中に、他者を傷つけ、迷わせる可能性を感じずにはいられなかった。イエスは続けた。その言葉は、まるで彼ら自身の内臓をえぐるように痛かった。
「もし片手か片足があなたをつまずかせるなら、切り捨てなさい。両手両足があって永遠の火に投げ込まれるよりは、不具であっても命にあずかる方がよい。もし片目があなたをつまずかせるなら、えぐり出しなさい。両目があって燃える火に投げ込まれるよりは、一つ目であっても神の国に入る方がよい」
沈黙が長く続いた。焚き火の爆ぜる音だけが、彼らの鼓動に重なった。イエスの顔は炎に照らされ、深い悲しみと決意が刻まれているように見えた。
数日後、野営地を離れて野原を歩いていると、彼らは羊の群れを連れた羊飼いに出会った。九十九匹は岩陰で休み、一匹だけが見当たらない。羊飼いは慌てている様子もなく、しかし目には明らかな焦燥の色があった。弟子たちが見守る中、彼は残された九十九匹をその場に置き、迷った一匹を捜しに荒れ地へと歩き去っていった。
夕方、羊飼いがその一匹を肩に担いで帰ってきた時、彼の顔は汗と埃にまみれていたが、満足に輝いていた。イエスはその様子を指さして言った。
「あの羊飼いのように、天の父は、これらの小さな者が一人でも滅びることを望まない。むしろ、迷い出た者が見つかると、九十九匹を置いて捜しに行くのだ。そして見つけたら、喜びにあふれる。だから、これらの小さな者を軽んじてはならない。彼らの天使たちは天でいつも、天の父の御顔を仰ぎ見ているのだから」
その言葉が、以前抱かれた子供の記憶と重なった。弟子たちは、自分たちが日々出会う名もない人々、取るに足りないと思っていた人々の、一つ一つの魂がどれほど大きく天で見つめられているかを、初めて想像した。
旅の続きで、ガマリエルという男が弟子の一人のヨハネに近づき、苦い顔で訴えた。兄弟が彼を欺き、わずかな金を着服したという。ヨハネはイエスにどうすべきか尋ねた。イエスは立ち止まり、周りに集まった者たちに語りかけた。
「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、一人で彼のところに行き、過ちを指摘しなさい。もし聞き入れたら、兄弟を得たことになる。聞き入れなければ、さらに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべての事実が二人か三人の証人の口によって確認されるためだ。それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会にさえ聞き入れられなければ、彼を異邦人や徴税人と同じように見なしなさい」
その言葉は、単なる手順ではなく、忍耐と誠実さに満ちた修復の道筋だった。ヨハネは深くうなずいた。問題を人の噂にしたり、怒りのままに裁いたりせず、直接、そして段階的に兄弟を取り戻す努力をせよ、という教えだ。さらにイエスは付け加えた。
「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいる。地上でつなぐことは天でもつながれ、地上で解くことは天でも解かれる」
ペトロがその場に近づき、ためらいがちに質問を投げかけた。心に溜まっていた疑問を、どうしても解きたかったのだ。
「主よ、兄弟が私に対して罪を犯した場合、何回赦すべきでしょうか。七回までですか」
ペトロは、自分なりに寛大な数字を考えていたつもりだった。しかしイエスは彼を見つめ、少し悲しそうに、しかし力強く言った。
「七回どころか、七十の七回まで赦しなさい」
弟子たちの間に驚きの波が走った。計算を超えた、無限に近い赦し。それは彼らの常識をはるかに超えていた。イエスはその理解できないような顔を見て、たとえを語り始めた。
「天の国は次のようにたとえられる。ある王が、家来たちと清算をしようとした。一人の男が、とてつもない負債があることが分かった。一万タラントンもの借金だ。返済できないため、王は彼も妻子も財産も全て売り払うように命じた。家来はひれ伏して哀願した。『どうか待ってください。必ず全部お返しします』。王は憐れに思い、彼を赦し、借金を帳消しにしてやった」
イエスの声は、王の慈悲深さを描くとき柔らかくなり、次の瞬間、鋭く冷たくなった。
「ところがその家来は出て行くと、同じ仲間の家来で、わずか百デナリオン借りている者に出会った。彼はその男を捕らえ、首を絞めて『借金を返せ』と迫った。仲間はひれ伏して『どうか待ってください。返しますから』と懇願したが、聞き入れず、彼を牢に投げ込んでしまった」
弟子たちの息が詰まるのを感じた。イエスはゆっくりと語り続けた。
「このことを見ていた他の仲間たちは深く悲しみ、王に一部始終を告げた。王はその家来を呼びつけ、言った。『悪い家来だ。お前が頼んだから、あの借金を全部赦してやったではないか。わたしがお前を憐れんだように、お前も仲間を憐れむべきではなかったか』。そして王は怒り、借金を返済させるまで彼を牢役人に引き渡した」
焚き火の炎が、今はほとんど消えかかり、灰の中に赤い火種が微かに揺れていた。イエスの最後の言葉が、冷えた夜気に溶け込んだ。
「あなたがたの一人一人が、心から兄弟を赦さないなら、私の天の父もあなたがたに同じようになさるだろう」
物語は終わったが、誰もすぐに動こうとしなかった。皆、自分の中の赦せない負債と、赦された巨額の負債とを、暗闇の中で思い巡らせていた。遠くで野犬の遠吠えが聞こえ、風が丘を渡っていった。弟子たちはそれぞれ、自分の心の奥深くに潜む、小さな裁きの念や、忘れていた恨みを、初めてまざまざと見つめていた。
夜明け前、一番星がまだ空に残っている頃、ヨハネはそっとガマリエルのもとを訪ねた。彼が語った言葉は、赦しを乞うものでも、弁明するものでもなかった。ただ、かつて共に見たガリラヤ湖の朝焼けのことを、穏やかに話し始めたのだった。




