夕暮れが迫る頃、ヨシュアはオリーブ畑の端にある岩に腰を下ろし、腕についた土を拭った。遠くで羊の鈴の音がかすかに聞こえる。今日も一日、畑を耕し、石を除き、根気強く枝を手入れした。隣の区画ではゼバディヤが同じように働いている。ゼバディヤは正直者で、祭りには必ず献げ物を持ってくる男だ。その向こうの丘の上には、レビという商人の屋敷が見える。レビは嘘と不正で財を成したと言われている。
ヨシュアは首を振り、皮袋から水を一口飲んだ。同じ太陽の下、同じ雨を浴びて、彼らのオリーブの木は育つ。善い働きをした者にも、そうでない者にも、大地は緑の葉を茂らせる。ふと、去年の旱魃を思い出した。あの時は、祈りに祈ったヨシュアの畑も、ろくに神殿にも顔を出さないレビの土地も、同じように枯れそうになった。結局、季節外れの雨が両方を救った。まるで天が、人間の区別などお構いなしに、恵みも試練も振り撒くかのようだ。
ある春の日、村で競走が行われた。若く足の速いエリアブが優勝するのは誰の目にも明らかだった。ところが、スタート直前に彼は転び、足首を挫いてしまった。代わりに、普段は目立たない中年のオベドが、ゆっくりだが確実なペースで走り、勝者となった。人々は驚き、また笑った。「時と偶然がすべての人に臨む」と、年老いた祭司が呟いたのをヨシュアは覚えている。
ヨシュアの息子、ミカエルは賢かった。書物を読み、星を観測し、長老たちも認める聡明さを持っていた。彼はエルサレムで書記の職を得られるだろうと誰もが信じていた。しかし、王の官吏が村を通りかかった時、たまたま目に留まったのは、読み書きが苦手だが、陽気で愛嬌のある羊飼いの青年だった。その青年は官吏の荷物を運ぶのを手伝い、面白い話で笑わせ、気に入られて都へ連れて行かれた。ミカエルは失望したが、やがて肩をすくめて言った。「父さん、知恵も才能も、出会いひとつには勝てないらしい」。
去年の冬、ヨシュアの妻が熱病で倒れた。彼は必死で祈り、薬草を探し、寝ずに看病した。通りがかった旅の医師に多額の謝礼を支払って診てもらった。一方、レビの妻も同じ病にかかったが、レビは忙しいと言ってほとんど顔を見せず、下女に任せきりだった。それでも、ヨシュアの妻は三日目に息を引き取り、レビの妻は一週間で歩き回れるほど回復した。葬儀の日、ヨシュアは涙も出なかった。ただ、この世界の理不尽が、骨の髄まで染み渡るのを感じた。
今日、畑仕事を終え、家路につく途中でヨシュアは漁師のヨナタンに出会った。ヨナタンは満面の笑みで、今日は網が破れるほどの大漁だったと話した。「全く、あの嵐のあとだから、むしろ不漁かと思ったのにね。海のことはわからないよ」。彼は肥えた魚を一匹、ヨシュアに手渡した。
家に帰り、ヨシュアは炉に火を起こした。魚を焼く匂いが狭い家に広がる。窓の外には、もうじき満月が昇ろうとしている。彼は粗末な木の皿に焼き魚を乗せ、少しのパンと、去年収穫した葡萄酒を用意した。ひとりきりの食卓だ。ふと、伝道者の言葉が頭をよぎった。「行け、喜びて汝のパンを食い、楽しみて汝の酒を飲め」。
彼は一片のパンを口に運んだ。噛みしめると、小麦の甘みがほのかに広がる。葡萄酒は渋みの中に、ぶどう畑の太陽の味を留めていた。魚の脂が、素朴なうまみを引き立てる。彼は食べることに、ただ食べることになぜか深い喜びを感じた。今日という日の労働、この手で収穫したもの、隣人が恵んだもの─それらすべてが、この食事に結実している。
彼は窓辺に歩み寄り、満月の光を見上げた。星々が瞬く。同じ星の下、今この瞬間、喜びに満ちた宴があるかもしれない。また、深い悲しみに沈む家もあるだろう。かつてダビデ王が踊ったように、ある者は踊り、かつてヨブが嘆いたように、ある者は嘆く。すべては移り変わる。しかし、このパンの味、この葡萄酒の香りは、紛れもなく今ここにある。
ヨシュアは再び席に戻り、杯を傾けた。彼の心には静かな確信が満ちていった。明日もまた、太陽は昇る。畑には雑草が生え、石は転がっているだろう。努力が報われるかどうか、誰にもわからない。けれども、今日与えられたこの働きを、彼は誠実に果たす。なぜなら、この手を動かし、額に汗することが、どうやら彼に与えられた分なのだから。そして夕べには、再びこの席に座り、たとえ粗末でも、与えられた食事を味わうだろう。
死は確かに全てを飲み込む。知恵も富も、愛も憎しみも、やがて闇に葬られる。ならばなおさら、この炉の火のように揺らめく今を、大切に生きねばならない。神はすでに、彼のわざを喜んでおられる。彼が土を耕すその一挙手一投足を、この日常の営みそのものを。
ヨシュアは最後の一口の葡萄酒を飲み干し、深く息を吐いた。月明かりが床に白い四角を描いている。彼はゆっくりと床に就き、明日の朝も早いことを思いながら、目を閉じた。隣家から、子供の笑い声がかすかに聞こえてくる。すべては空の空である。しかし、この空虚さの只中で、一片のパンと一杯の葡萄酒に宿る恵み─それこそが、風のように捉えどころのない人生の中で、唯一、手に取れる真実なのかもしれない。




