日が傾き始めた頃、アハズは最後の一束の大麦を干し終え、額の汗を粗い腕でぬぐった。畑は小さい。かつては父の所有地の一端だったが、兄弟に分け与えられ、今ではただ空腹をしのぐのが精一杯だ。それでも、彼は毎朝、日の出前に起きて、岩だらけの土地に祈りをささげてから鍬を握った。隣人たちは、あの阿呆は働きすぎだと言って嘲った。もっと楽な方法があるのに、と。
町へ下る道で、彼はナダブの荷車に追い越された。立派なロバが二頭、車輪は革で覆われ、荷台にはエジプト産の亜麻布の梱が積まれている。ナダブは馬上から軽く手を挙げたが、目はアハズの継ぎはぎだらけの上衣を一瞥して、すぐに前方へと向けた。口先はいつも滑らかで、町の広場では人を笑わせ、取り引きでは巧みに値を吊り上げる。しかし、彼の家の蔵には、質の悪い小麦を上質だと偽って売った代金が眠っている、と皆こっそり囁いた。
「貧しくても、誠実に歩む者は、口が滑らかでも愚かな者よりも良い」
アハズは幼い頃、父から聞かされたその言葉を、唇で繰り返した。彼にはこれ以上の財産はない。ただ、夜、床に就く時、自分の手が汚れていないという確かな感覚だけが、粗末な毛布の温もりとなった。
その夜、嵐がやってきた。風が屋根の葦を揺さぶり、雨が土壁を打つ。アハズは突然、隣りの老人、ヨナタンの家が心配になった。あの小屋はもっと古い。躊躇いなく、彼は荒布を頭から被り、闇の中を駆けた。ヨナタンは病み、一人で横たわっていた。雨漏りが始まり、床は水浸しだ。アハズは夜明けまでそこで過ごし、壊れかけた梁を支え、桶で水を汲み出した。自分の畑が水で浸されるかもしれないという思いが頭をよぎったが、彼はその考えを払いのけた。
朝、帰ると、予感は的中していた。小さな畑は水に浸かり、せっかく干した大麦が泥まみれになっている。彼はただ、黙って立ち尽くした。疲労が骨の髄まで沈みこむ。その時、後ろから声がかかった。町の長老の一人、シモンだった。彼は昨夜の行動を見ていたらしい。
「お前の誠実さは、主の前に香ばしい薫香のようだ」シモンは静かに言った。「しかし、愚か者は走り回って知識を得ようとせず、自分の過ちを顧みない。お前の隣人は、そうではないか」
その隣人、ナダブはというと、嵐の翌日、すでに新しい商談に躍起になっていた。フェニキアの商人と、香料の取り引きをまとめようとしている。契約の席で、彼はいつものように巧みに言葉を操り、中身の少ない革袋を高値で売りつけようとした。しかし、その商人は目が利いた。袋を裂き、中身を確かめると、たちまち顔色を変えた。約束を破った者への怒りは激しく、ナダブは恥をかき、賠償を求められ、町中の笑いものになった。
「証人なくして、うそは消えうせる。偽りの舌は、やがて明るみに出る」
アダズの畑はだめになった。数日後、彼は空腹を感じながら、町の広場の片隅に座っていた。そこへ、シモン長老が再び現れ、彼に言った。「忠実な者には主の慈しみがある。知恵ある者は戒めを保ち、未来を見据える。さあ、立ちなさい。お前の手の誠実さを知る者たちが、わずかながらも支援を申し出ている」
それは、彼が助けたヨナタンの親類や、アハズの日々の振る舞いを見ていた町の者たちだった。大麦は失われたが、彼には小麦の種が一袋、そして壊れた井戸を直すための労働力さえ提供された。多くはない。しかし、それは潮風のような慈しみだった。
一方、ナダブの没落は早かった。信用を失い、偽りが露見するにつれ、彼に寄りそう者は日に日に少なくなった。かつては彼の周りに群がった者たちも、今では距離を置く。
「兄弟たちは、苦難の日の貧しい者から遠ざかる。友でさえ、遠く離れようとする。理解ある言葉を求めて走り回っても、見いだす者はない」
月日が流れた。アハズの畑は以前より小さくはない。井戸は清い水を湧かせ、彼はそれを隣人たちと分かち合った。ある夕暮れ、畑の端に座っていると、よろめくようにしてナダブが近づいてきた。かつての面影はなく、服は汚れ、目はうつろだ。
「なぜ?」ナダブの声はかすれていた。「私は富み、多くの計画を立てた。お前は何も持たなかった。それなのに。」
アハズは黙って、自分の手のひらを見た。そこには、誠実な労働の痕跡である硬いまめと、土の跡が刻み込まれていた。彼は答えなかった。代わりに、皮袋の水と、残りの一片のパンを差し出した。
風がそよぎ、遠くで羊の鈴の音が聞こえる。アハズは心の中で思った。人の心には多くの計画がある。しかし、立ち上がることも、歩むことも、息をすることさえ、全ては深遠なる御旨のうちにある。知恵とは、この岩だらけの土地に跪き、ただ誠実に次の鍬を打ち下ろすことなのかもしれない、と。
ナダブはその施しを受け、去っていった。彼が悔い改めるか、それとも再び過ちを繰り返すか、それは誰にもわからない。アハズは立ち上がり、小屋へと歩き始めた。西の空には、最初の星が一つ、慎ましくまたたいた。彼の祈りは言葉にならなかった。しかし、彼が今日も守った小さな誠実が、沈黙のうちに香りを立て、岩と砂の地に染み渡っていくように感じた。明日も、日は昇る。彼はそれを信じて、扉を閉めた。




