神殿が立つその場所は、かつてアラウナの打ち場と呼ばれた。モリヤの山の頂き、父ダビデが示した地である。ソロモンは堅くなった土の上に立ち、かすかに漂う往年の麦の穂の香りを、今はもう想像でしか感じられないと思った。風が丘を渡る音だけが、あまりに広い空と大地の間に響いている。
工事が始まって四年目の春であった。レバノンから切り出された杉材は、すでに土台を覆い、巨大な骨組みが天空に向かって伸びていた。ソロモンは毎朝、幕屋からここまで歩き、日々変わる景色を見つめた。今日は西側の壁に、石工たちが精巧な浮き彫りを刻み始めている。槌の音が規則的ではなく、時折間が空く。職人が手を休め、刻み目を指で確かめ、また槌を握る——その呼吸のような作業のリズムが、ソロモンの胸に深い安心感をもたらした。
「長さ六十キュビト、幅二十キュビト」
彼は口の中で寸法を繰り返した。父が渡した設計図の数字は、もう体で覚えている。だが、数字だけでは伝わらないものがある。例えば、至聖所の扉に使うオリーブ材の肌合い。あの滑らかさは、木目が年の雨をどれだけ吸い込んだかで決まる。あるいは、壁を覆う純金の板。金箔ではなく、分厚い板金だ。工匠たちが火で柔らかくし、木槌で伸ばす時の、あの鈍い金属音。ソロモンはそれらすべてを、言葉ではなく、目と耳とで記憶しようと努めた。
玄関の柱が立った日、皆が息をのんだ。高さ百二十キュビト——それは周囲の丘よりはるかに高く、遠くからでもその先端が雲間から顔をのぞかせるほどだった。柱頭には、複雑に絡まる鎖の模様が彫られ、その間に百個のざくろが配された。ざくろは実を裂いた形で、一粒一粒の種までが丁寧に表現されている。ある老いた石工が、彫刻刀を握った手を震わせながら言った。「王よ、このざくろの一つひとつに、わたしたちの祈りが込められておりますように」。ソロモンはうなずき、何も答えなかった。答えられる言葉が見つからなかった。
内部に入る作業は、さらに細心の注意を要した。至聖所の壁はすべて純金で覆われた。板金を留めるための金の釘さえ、特別に鋳造された。工匠たちは麻の作業着に身を包み、金の粉が肌に付着するのをできるだけ防いだ。それでも、仕事が終わった後、彼らの顔や手には微かな金色の輝きが残り、夕日に照らされると、まるで彼ら自身が聖別された器物であるかのように見えた。
そしてケルビム。至聖所の奥壁に、二体のケルビムがオリーブ材から生まれ出でた。翼は広げられ、片方の翼は互いに触れ合い、もう片方の翼は左右の壁に届く。その顔はお互いに向き合い、しかしまっすぐには見つめ合わず、ほのかに下を向いている——それは設計図にはない細かい表現だった。彫刻を担当した職人が、ある晩、ソロモンの前にひれ伏し、こう申し出たのである。「王よ、知恵をお与えください。主の御前に立つ者たちが、直に顔を合わせることは畏れ多い。かといって、背を向けることはさらに冒涜でしょう。では、わずかに視線を下げ、御座の余地を残すというのはいかがでしょうか」
ソロモンは三日間、答えを出さなかった。四日目の朝、彼は工房を訪れ、黙ってうなずいた。職人の目に涙が光った。その判断が正しかったかどうか、ソロモン自身にもわからない。ただ、彼の胸に去来したのは、父ダビデが契約の箱の前で踊った時の話——あの無償の、しかしどこか危ういほどの歓喜——であった。神と人との間には、常にほどほどの距離が必要なのだろうか。それとも、この神殿自体が、はかりしれない距離を埋めようとする試みなのだろうか。
作業は続いた。柱の基部に百合の模様が刻まれ、門には青、紫、緋色の糸で織られた幕がかけられる準備が進んだ。ソロモンは時々、完成した部分だけを見て回るのをやめ、資材が積まれた場所に足を運んだ。切り出されたばかりの石の匂い、油のついた工具の匂い、職人たちの汗の匂い——それらが混ざり合う空気を吸いながら、彼は考えた。この建築は、神のためのものか、人のためのものか。もちろん答えは両方だ。だが、その「両方」の狭間で、この巨大な構造物はかすかに震えているように思えた。震えを止めるのは、金色の釘でも、分厚い石板でもない。ここに集う者たちの、言葉にならない願いの重さなのだ。
ある雨の日、作業が一時中断された。ソロモンは仮設の天幕の中から、ぼんやりと雨中の神殿を見つめていた。雨粒が金の板を打ち、鈍い音を立てる。その音は、打ち場時代に降る雨の音とどれほど違うだろうか。変わらないのは雨だけだ、と彼はふと思う。そして、この場所で犠牲が捧げられようと、祈りが捧げられようと、雨は同じように降り続ける。そのあまりに公平な自然の摂理に、ソロモンはかえって慰めを感じた。
工事の最終段階、至聖所の扉が取り付けられた。扉の表面には、ケルビム、棕櫚、花の模様が彫られ、それらも金で覆われた。扉が閉じられる時、きしむ音一つ立てなかった。完璧に調整された枢だった。ソロモンはその前で長く立ち尽くした。扉の向こうには、やがて契約の箱が安置される。十戒が刻まれた石板が収められたあの箱である。箱自体は小さい。この巨大な建築の中心に、あの小さな箱が納まるのだ。その不均衡が、何よりも真実を物語っているように思えた。
完成の日はまだ遠い。しかしソロモンは、今日という日のすべてを記憶に刻もうとした。職人たちの額の汗、木材の断面から漂う香り、金槌の不揃いな響き。これら一つひとつが、設計図には記されていない、もう一つの神殿を形作っている。数字や材料の記録は後世に残るだろう。だが、この空気、この時間の厚み——それらはここに立った者だけが知る、言い伝えられない聖さなのだ。
風が再び吹き、礎石の間に生えた雑草をかすかに揺らした。ソロモンは目を細め、遠くの丘の線を見つめた。父ダビデが見た夢が、今、形になろうとしている。しかし夢が形になる時、夢はもう夢ではなくなる。彼はそのことを、どこかで覚悟していた。覚悟していながら、なお、この建築の一石一石に、消えない夢の残響を聞こうとする自分がいた。




