窓の外では、夕暮れが丘を紫がかった灰色に染めていた。工房の中は、ろくろの回る音と、粘土のほのかな土の香りで満ちていた。エリアフは指先に集中していたが、心は全く別の場所を彷徨っていた。エルサレム。あの暑苦しい夏の日。咆哮する群衆。石の匂い。そして、鋭い、突き刺さるような痛み。
彼は深く息を吸った。指が少し震え、ろくろの上の器の形がほんの少し歪んだ。もう何年も前のことだ。いや、正確に数えようとしたことはない。時が経つにつれ、記憶は色褪せ、代わりにこの右足の古傷が、雨季になれば鈍く疼いて、あの日を忘れさせまいとするかのようだった。
あれは収穫の時期が終わろうとしていた頃、エルサレムへの巡礼の帰路でのことだった。都は祭りの熱気に包まれ、人々の熱狂は、どこか危険な奔流へと変貌していた。エリアフは単に、ヤーファ門近くの路地で、幼い妹のリーファが目を輝かせて見つめていた細工物の鈴を買おうと、商人と値段を交わしているところだった。次の瞬間、世界は叫びと怒号に飲み込まれた。何が起こったのか、今でもすべてを理解しているわけではない。反乱の気配だとか、ローマ兵への投石だとか、噂は飛び交った。彼はリーファの手を握りしめ、逃げようとした。押し合いへし合いの渦中で、足に激しい衝撃が走った。転倒し、多くの靴やサンダルに踏まれながら、ただ一点を見つめていた。妹の恐怖に歪んだ小さな顔が、人波に消えていくのを。
「あの時、私は死の縄目に捕らわれた」
彼は思わず、工房の静寂に呟いた。粘土は無言で回り続ける。あの暗闇は、物理的な痛み以上だった。路地の石畳に顔を押し付け、血の鉄の味を感じながら、彼の内側では全てが砕け散っていた。神への信仰、未来への希望、自分という存在の意味。全てが、あの鋭い石の破片のように、粉々になった。助けを呼ぼうとしても、声は喉の奥で潰れた。ただ、心の奥底から、言葉にならない叫びが湧き上がった。
「主よ。どうか。私を。お救いください」
それは祈りというより、断末魔の唸りに近かった。
そして、嵐のように荒れ狂う混乱の中で、一瞬の隙間ができた。誰かが彼の脇腹の下に腕を差し入れ、もう一人が反対側から支えた。顔もわからない見知らぬ人たちが、彼を担ぎ上げ、人混みを掻き分け、ひっそりとした革細工職人の裏庭へと運び込んだ。彼らは何も語らなかった。水を与え、粗末な布で傷口を縛ると、そっと置き去りにしていった。まるで御使いのようだった、と後になって思う。あの瞬間、彼は感じた。あの無言の救出劇の背後に、別の御手があったことを。路地の暗がりで、彼の叫びに、目には見えないが確かな形で応答があったことを。
長い夜が明け、親類に発見され、故郷の村へ戻るまでの旅は、苦痛と熱にうなされた夢のようだった。しかし、あの裏庭で感じた「応答」の感覚だけは、微かな炎のように、彼の中で消えることはなかった。傷は癒えるのに何ヶ月もかかった。感染を防ぐために、ベドウィンの老女が教えてくれた苦い薬草を詰め込んだ日々。松葉杖で歩く練習。もう二度とろくろを踏めないかもしれないという絶望。それでも、夜毎、彼はあの路地での無様な叫びを繰り返し思い出した。そして、不思議なことに、その叫びを思い返す度に、そこにはもはや恥ずかしさだけではなく、ある切実な確信が付随しているのを感じた。
「主は、耳を傾けて私の声を聞いてくださった」
ある雨の午後、工房で彼は初めて、震える足でろくろを踏んだ。粘土はなかなか思うように形にならず、何度も崩れた。しかし、彼は諦めなかった。むしろ、その無様なプロセスそのものの中に、何か重要な真実が隠されているように思えた。自分自身が、あの路地で粉々に砕かれた器のようだ。そして今、見えない陶工の手によって、ゆっくりと、痛みを伴いながら、新たに形づくられていく。その形は以前と同じではない。傷跡が歪みとして残るかもしれない。しかし、それは以前よりも、深く、物静かな強さを内包した器になるだろう。
月日は流れ、エリアフは村で最も繊細な器を作る陶工として知られるようになった。彼の作品には、どこか揺るぎない落ち着きがあった。人々は彼がエルサレムで受けた試練について囁いたが、彼自身は多くを語らなかった。ただ、祭りの時期になると、彼は一つ、特別な器を仕上げることにしていた。それは彼の感謝のしるしだった。かつて自分が砕かれ、そして拾い集められ、新たに形を与えられたことへの。
ある安息日の前夜、彼は完成したばかりの一組の壺を抱えて、静かな丘の上にある小さな聖所へと向かった。夕日が大地を黄金色に染め、オリーブの木々が長い影を落としている。足は相変わらず、長い道のりを歩くと痛んだ。しかし、その痛みさえも今では、生きた証しのように感じられた。
聖所の前で彼は立ち止まり、深く息を吸った。目を閉じると、エルサレムの喧騒、土埃の臭い、鋭い痛みが、鮮やかによみがえってくる。しかし、それと同時に、あの無言の救いの手の温もり、絶望の底から湧き上がった祈り、そして、その祈りが虚空に消えなかったという確信も、等しく蘇った。
「私は主を愛する。主は私の声、私の願いを聞いてくださったから」
彼は静かに、しかし力強く呟いた。
「主は私に耳を傾けてくださった。だから、私は生きているかぎり、主に呼びかけよう」
彼は両手に抱えた壺を、少し高く掲げた。粘土は、夕闇の中で柔らかな光沢を放っている。その形は完璧ではない。ろくろの回転の跡が、かすかに不揃いな曲線を描いている。それは人間の手で作られたものであり、そしてまた、人間というものが、傷つき、癒され、それでもなお何かを生み出していく存在であることを物語っていた。
「主は憐れみ深く、正い。私たちの神はあわれみ深い」
「主は幼い者を守られる。私は打ちひしがれていたのに、主は私を救ってくださった」
風が丘を渡り、オリーブの葉をサラサラと鳴らした。それは賛美のささやきのように聞こえた。エリアフはゆっくりと聖所の中へと歩み入り、その壺を静かに据え置いた。それは、彼のすべて――彼の恐怖、彼の救い、彼の癒やし、そして彼の感謝――のささげものだった。杯を掲げ、主の名を呼び、すべての民の前で、彼が成してくださったことを果たすのだ。
工房に戻る道すがら、星が一つ、また一つと瞬き始めた。彼の足取りは重かったが、心は驚くほど軽やかだった。彼はこれからも、時折、あの路地の悪夢にうなされるかもしれない。古傷は疼き続けるかもしれない。しかし、彼は知っていた。たとえ再び死の陰の谷を歩むことがあっても、彼は恐れない、と。耳を傾けてくださる方が、共におられる。彼の涙をことごとく瓶にたくわえ、彼の足を砕かれた器から解き放ってくださる方が。
家の戸口に立った彼は、振り返って暗くなりゆく丘を眺めた。そして、そっと、確かな笑みを浮かべた。彼は生きている。ここに、息をし、傷み、創造する者として。それは、答えられた祈りの、何よりも確かな形であった。




