聖書

ソドムの落日と塩の柱

夕暮れがソドムの町を包み始める頃、ロトはいつものように城門の傍らの石段に腰を下ろしていた。西の空に沈みゆく太陽は、砂埃に覆われた家々の壁を鈍い赤に染め、長く歪んだ影を路上に引き延ばしていた。町からは喧騒が聞こえる―笑い声、怒鳴り声、陶器の割れる音、どこか遠くで続く、調子はずれの笛の音。彼はそっと息をついた。この町に腰を落ち着けてから、どれほどの年月が経っただろう。初めは緑豊かなヨルダンの低地全体を見渡せる高台に天幕を張っていたが、次第に町の便利さに引かれ、いつの間にかこの城門の内側に家を構えるまでになっていた。

ふと、二人の旅人が道の向こうから近づいてくるのが見えた。風塵にまみれた外套をまとっているが、その歩みは驚くほど軽やかで、まるで地面を滑るように進んでくる。ロトの胸に、漠然とした警戒心が湧いた。こんな時間に、見知らぬ旅人が二人。ソドムの夜は、客人に優しくない。

彼は立ち上がり、急ぎ足で彼らのもとへ向かった。近づくにつれ、二人の顔には疲労の色が見えないことに気がつく。目だけが、深い淵のように静かで、澄み切っていた。

「どちらへおいでですか」ロトは声をかけた。言葉の端に、自分でも気づかぬうちに切迫した調子が混じっていた。「日も暮れます。今夜はわたしの家でお休みになって、早朝お立ちになるのがよろしい。広い通りにお出でになることは、どうぞおやめください」

二人の男は互いを見合わせた。やがて、少し背の高い方が口を開いた。「では、お言葉に甘えよう」

家路につく間、ロトは背中に冷たい視線を感じていた。路地の影から、数人の男たちがこちらの様子を窺っている。彼は客の袖を軽く引いて歩調を速め、ようやく石造りの自宅の戸を閉めた時の安堵は、いつにも増して大きかった。

家の中では、炉の火がゆらめいていた。妻が無言でパン種をこねている。娘たちは奥の間から好奇の目をこちらに向けている。ロトは急いで客を奥の座敷に通し、ささやかな食事を整えさせた。無発酵のパン、少しのチーズ、干しイチジク。申し訳なさが彼の胸を締めつけた。

食事もそこそこに、彼らは横になろうとした時だった。

戸を叩く音ではなかった。むしろ、戸を揺する、鈍く重たい衝撃が家全体を震わせた。そして声が聞こえる―町中の男たちが、老いも若きも、家を取り囲んでいるように思えた。

「今夜お前のところに来た男たちはどこだ。ここへ連れ出せ。われわれはあの者たちを知るということをしたい」

ロトの顔から血の気が引くのを感じた。彼は戸口へと急ぎ、隙間から外を覗いた。松明の火がゆらめき、無数の顔が闇の中に浮かび上がっている。その目は、獲物を待つ捕食者のように輝いていた。

「兄弟たち、どうか悪いことはしないでください」彼の声は震えていた。「ここにわたしにまだ男を知らない娘が二人います。どうか、あの者たちの代わりに、この娘たちをあなたがたのもとへ連れ出しますから、この人たちには何もしないでください。彼らはわたしの屋根の下に身を寄せた客人なのです」

すると外から嘲笑の声が返ってきた。「よけいなことを言うな」「お前などよそ者だ。今さら何が言える」「戸を壊せ!」

彼らが前に押し寄せようとしたその瞬間、座敷から二人の客が静かに現れた。ロトは彼らがいつ動いたのか気づかなかった。一人が戸口に歩み寄り、外へと腕を伸ばした。その手は松明の光を浴びて、一瞬、あまりに白く見えた。

次の瞬間、戸の外で悲鳴が上がった。いや、悲鳴というより、目が見えないとわかった時の、動物のような唸りに近かった。男たちは手探りで周りを探り、互いにぶつかり合い、転び、叫んだ。何かが見えなくなっていた。彼らは戸口を見つけることさえできず、もがきながら闇の中へと散り散りになっていった。

静寂が戻った。

客の一人がロトに向き直った。その声は以前よりも、はっきりと、そして厳しく響いた。「ほかにここに、お前の身内の者はいるか。婿や、息子や、娘や、この町でお前に属する者はすべて、この場所から連れ出せ。我々はこの場所を滅ぼそうとしている。彼らに対する叫びが主の前に大きくなり、主はこの地を滅ぼすために我々を遣わされたのだ」

ロトは呆然とした。滅ぼす? このソドムを? 彼は呆然とし、まだ眠りから覚めきっていない娘たちの婿たちのところへ走った。「起きよ。この町から立ち去れ。主がこの町を滅ぼされる」彼は必死で説いた。しかし、婿たちには彼の言葉が戯言に聞こえたようだ。彼らは笑い、また寝床に戻ってしまった。

夜が白み始める頃、御使いたちはロトを促した。「立て。妻と、ここにいる二人の娘を連れて行け。さもないと、この町の咎のうちに滅びることになろう」

彼はなおもためらっていた。この家は、彼が築いたすべてだった。家具や、貯えや、慣れ親しんだ窓からの景色。しかし、客の目の中に、もはや猶予のない光を見た時、彼は重い腰を上げた。

妻は泣いていた。いや、声には出さないが、肩を震わせながら、台所にあるわずかな荷物をまとめていた。彼女はソドムで生まれ育った。ここに残していく小さな庭の鉢植え、隣人から借りたまま返していない糸巻き―そういう些細なものが、彼女の足を引き止めているようだった。

「早く!」御使いの声が、今度は切迫していた。一人がロトの手を、もう一人が彼の妻と娘たちの手を取った。彼らの握力は人間のそれを超えており、逃れようのない優しさで彼らを外へと導き出した。

町の外れまで来た時、一人の御使いが口を開いた。「逃げよ。命がけで逃げよ。後ろを振り向いてはならない。低地のどこにもとどまってはならない。山へ逃げよ。さもないと滅びる」

ロトはその顔を見上げ、喘ぐような声で訴えた。「わが主よ、どうか、そうさせないでください。あなたの僕はすでにあなたの前に恵みを得ました。あなたはわたしの命に大きな慈しみを加えられました。しかし、わたしは山まで逃げることはできません。災いがわたしに追いつき、わたしは死ぬでしょう。あの町をご覧ください。逃げて行って、そこに住むことはできませんか。あの町は小さいものです。どうか、そこへ逃げさせてください。それは小さいではありませんか。そうすればわたしの命は生きながらえるでしょう」

彼の必死の懇願は聞き入れられた。御使いはうなずいた。「よろしい。わたしはあなたの願いをも聞き入れ、あなたの言うその町を滅ぼすことをしない。急げ。そこへ逃げよ。あなたがそこに着くまでは、わたしは何事もすることができない」

その町の名はツォアルと呼ばれた。小さな、取るに足らない町。

彼らがツォアルに着いた時、太陽は地平線から顔を出そうとしていた。ロトが安堵の息をついたその時、背後から、地響きのような音が聞こえた。いや、音以前に、空気そのものが震え、圧縮されるような感覚があった。妻がふと足を止めた。彼女の目が、逃げてきた方へ、ソドムのあった方へと向けられた。

「ダメだ!」ロトは叫んだ。しかし、彼女の首はもう動いていた。

彼女が見たものは何だったのか。聖書は語らない。硫黄と火の雨が降り注ぐ地獄絵か。あるいは、ただ懐かしい家屋の屋根が一瞬にして炎に包まれる様子か。それとも、何か別の、言葉にできない光景か。

彼女はそのまま、立ち尽くした。ロトが彼女の腕を引っ張っても、微動だにしない。彼の手に触れた肌が、異様に冷たく、そして硬くなっていくのを感じた。視界の端で、白い何かが輝いている。振り返ると、そこには人間の形をした、しかし完全に塩でできた柱が立っていた。細かい結晶が朝日の光を浴びて、無機質にきらめいている。

ロトは声を失った。二人の娘が泣き叫び、彼の衣を引き裂かんばかりに握りしめていた。しかし、彼はもう彼女たちを見ることができなかった。ただ、塩の柱と、遠くに立ち上る黒煙を見つめていた。

煙は大きなかまどの煙のように、低地全体を覆いつくしていた。あの肥沃だったヨルダンの低地は、今や硫黄と塩とにぎ取られた死の地と化していた。

彼は娘たちに導かれるまま、さらに山へと逃れた。結局、彼が恐れていた通り、ツォアルに住む勇気は失せていた。彼らは洞窟を見つけ、そこを住処とした。

洞窟の生活は、彼の心に深い影を落とした。ソドムの喧噪も、町の便利さも、すべてが遠い夢のようだった。ある夜、長女が次女に言った。「父は年を取った。この地には世の常のように、わたしたちのところに来る男はいない。さあ、父に葡萄酒を飲ませ、共に寝て、父によって子孫を残そう」

彼女たちはそうした。ロトはそのことを知らなかった。深い酒と、深い絶望が、彼の意識を曇らせていた。娘たちはやがて身ごもり、モアブとベン・アミという名の子を産んだ。その子孫は後に、モアブ人とアンモン人として知られるようになる。

ロトはその後、どれだけ生きただろう。洞窟の入口から見える景色は、かつて緑ゆたかな低地が広がっていた場所に、今は灰色の荒地が延々と続いていた。時折、風が舞い上がらせる塩の粉が、日光にきらめき、あの朝、彼が目にした柱を思い出させた。彼はそれを、後ろを振り返ってはならないという警告の、生ける碑として、ただ静かに見つめるしかなかった。すべては、彼がかつて選んだ道の果てにあった。便利さと安逸を求めて、義に苛まれている町の門近くに座った、あの夕暮れからの果てに。

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