聖書

安息の年、委ねる勇気

その日、風は暑かった。ヨナタンは、ひび割れた自分の手のひらを見つめながら、オリーブの木陰に腰を下ろした。遠くに見える畑は、黄金の小麦で埋め尽くされ、重たそうに頭を垂れている。六年間、懸命に耕し、種を蒔き、刈り入れてきた。祖父から父へ、父から自分へと受け継がれたこの土地は、確かに豊かな実りをもたらしてくれた。しかし、彼の胸には、祖父の枯れた声で繰り返し囁かれた言葉が、かすかな痛みのように残っていた。「七年目となれば、地に全き休みの安息を与えなさい」

それは、レビの言葉だった。

ヨナタンの隣人、エリアフは違った。彼は昨年の旱魃で多くのものを失い、幼い子らのために、ヨナタンに小麦を借りていた。返済の目途は立たず、彼の額には常に深い皺が刻まれていた。ある夕暮れ、二人が石の井戸端で顔を合わせた時、エリアフは俯きながら言った。「次の収穫が、すべてを解決してくれるだろう。神が慈しみを下さるならば」

ヨナタンは、喉の奥でこみ上げる言葉を飲み込んだ。彼もまた、来年のことを考えていた。七年目。土地を休ませ、自生するものを収穫し、葡萄も剪定してはならないという、あの命令。彼には計算が合わなかった。一年分の蓄えなど、たとえ豊作が六年続いたとしても、厳しい冬と不安定な天候を考えれば、ぎりぎりだった。ましてや、借りがある者にとっては。

その夜、ヨナタンは家の裏手にある、祖父がいつも座っていた滑らかな石に腰を下ろした。懐かしい記憶がよみがえる。祖父は、この石の上で、安息年のことだけでなく、「ヨベルの年」のことを話してくれた。七週の年、すなわち四十九年が経ち、五十年目には、全地に解放の宣言をする。すべての負債は帳消しにされ、土地は元の持ち主に返され、奴隷となった同胞も家族の元へ帰る。祖父の目は、遠くを見るような、しかし確かな光を宿していた。「すべての土地は、わたしのものである。お前たちは、わたしのところに寄留し、旅人であるにすぎない」

その言葉は、当時のヨナタンには、あまりに遠大で、現実の土の匂いや空腹とは結びつかない、抽象的な教えに思えた。しかし今、自分が土地と切り離せない責任と不安を背負っている時、その言葉が、重く、そして不思議に自由な響きを持っていることに気づき始めていた。

春が過ぎ、刈り入れの季節が最高潮に達したある日、ヨナタンは決断した。村の広場に設けられた、風化した石の祭壇の前で、彼は声を張り上げたわけではなかった。ただ、隣人たちが集まる中、ゆっくりと前へ出た。乾いた風が、彼の粗末な上衣の端を揺らした。

「来年」と、彼の声は少し掠れていた。「私は、主がモーセに告げられた律法に従う。私の土地を休ませる。畑にも、葡萄畑にも、手を入れない。」

ざわめきが起こった。心配そうな目、疑う目、中には嘲笑を含んだ視線もあった。エリアフの顔は一瞬で血の気が引き、そして苦渋に歪んだ。それは当然だった。ヨナタンが収穫を断てば、彼が借りを返す目処は完全に立たなくなる。

その夜、エリアフがヨナタンの家を訪れた。ランプの灯りが、彼のやつれた頬を揺らめかせている。「なぜだ?」彼の声は詰まっていた。「お前が休めば、私は…私はどうすればいい。子供たちの口に、パンをどうやって与えればいい?」

ヨナタンは黙って、床に置かれた革袋を指さした。そこには、今年収穫された小麦と大麦が、できる限り詰められていた。彼はゆっくりと口を開いた。「これは、私の蓄えではない。主が与えてくださった、共に過ごすための糧だ。この一年、私の家に来て、刈り入れを手伝ってくれないか? 畑に自生するものは、私のものでも、お前のものでもない。主が与えてくださるものを、共に拾い、共に食べよう。」

エリアフは、言葉を失った。彼の目には、理解を超えた何かに対する畏れと、ゆっくりと広がる温かい驚きが映っていた。これは単なる取引ではなかった。土地を休ませるという行為が、隣人を休ませ、負債という重荷から、少なくとも心の中だけでも一時的に解放する場を作り始めていた。

月日は流れ、安息年が過ぎ、再び耕す年が訪れた。土地は確かに生き返っていた。休みなく使われた後とは明らかに違う、深く柔らかな土の感触。ヨナタンは、鋤を握りながら、祖父の言葉を噛みしめた。「旅人であるにすぎない」。彼はこの土地を「所有」しているのではない。神から預かり、管理を任されたのだ。だからこそ、時には手放し、休ませる勇気が必要なのだ。所有欲と不安に縛られるのではなく、委ねる信仰が。

そしてエリアフ。彼の借りは、まだ完全には消えていなかった。しかし、あの一年を共に過ごし、土地が自ら与えてくれた恵みを分かち合った経験は、二人の間の関係を、単なる債権者と債務者から、何か別のものに変えていた。それは、ヨベルの年の精神―解放と回復―が、壮大な五十年の周期だけではなく、日々の小さな信頼と分かち合いの中に、既に芽吹き始めていることを暗示していた。

ある穏やかな夕べ、二人は再び井戸端に座り、遠くに広がる畑を見つめた。エリアフがそっと呟いた。
「五十年目が来たら…本当にすべてが帳消しになるのか?」

ヨナタンは、西の空に沈みゆく大きな太陽を見上げた。空は茜色に染まり、一日の労働の終わりを告げている。
「帳消し、というより…」彼は言葉を探した。「初めに戻る、という感じがする。主がすべてを新しくされるのだ。私たちが縛り合い、縛られてしまったものを、主がほどいてくださる。だからこそ、今、ここで、私たちは…もう少し、互いに縛り合わなくてもいいのかもしれない。」

風がそっと吹き抜け、乾いた土の匂いと、遠くから聞こえる羊の鈴の音を運んできた。すべての土地は主のもの。彼らはそこに寄留する者に過ぎない。その確信は、不安を完全に消し去るものではなかったが、目の前の隣人の顔を見つめる目を、ほんの少しだけ、軽くしてくれるものだった。安息の意味は、何もしないことではなく、所有せず、委ね、そして共に生きる空間を、神と人との間に、そして人と人との間に、ひらくことにあるのだと、ヨナタンはぼんやりと思った。まだ完全には理解できない。けれど、祖父が石の上で話していたことは、確かに、この風や土の匂いと同じくらい、現実のものなのだと。

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