聖書

黙示の刻、ダニエルに告ぐ

夕暮れが、バビロンの宮殿の影を長く引き延ばしていた。ダニエルは、自分に与えられた部屋の窓辺に立ち、東の空に一つ、また一つと現れる星を見つめていた。遠くで聞こえる市のざわめきも、ここ高い場所ではかすかな風のようだ。彼は老いた。骨の奥に、長い放浪と数えきれない幻の重みを感じる。それでも、目はなお澄んで、心は静かに燃えていた。

これまで見てきたもの、聞いてきたことを思い巡らす。獅子の洞窟、火の炉、巨大な像の夢、そしてあの四つの獣の幻。すべては、彼に示された神の壮大な計画の一片だった。しかし、最後の一片はまだぼんやりとしていて、霧の中に隠れているようだ。彼は深く息を吸い、窓の格子に手をかけた。その時、空気が変わった。

部屋の中に、それまでとは違う光が満ち始めたのではない。むしろ、すべての影が、より深い意味を持ったように感じられた。背後から、穏やかでありながら、すべてを貫くような気配がする。振り向くと、そこに一人の者が立っていた。

その姿は、かつてティグリス川の岸辺で見た者と同じようだった。亜麻布の衣をまとい、腰にはウファズの純金のような帯。体は宝玉のよう、顔は稲妻のよう。目は二つのともしび。腕と足は磨かれた青銅のように輝き、声は大衆の声のようだ。大天使ミカエル。彼は動じず、ダニエルを見つめている。部屋の中が、外界から切り離されたような、深い静寂に包まれた。

「ダニエルよ」その声は、響きというより、直接、魂に触れるものだった。「今、終わりの時について、汝に語ろう。艱難の時、国の始まって以来、かつてなかったような艱難の時が来る。その時、汝の民のすべての者が書に記されている者は救われる」

ダニエルの胸が苦しくなった。民とは、散らされたイスラエルのことだ。彼は唇を震わせて尋ねた。「その艱難は、どれほどのものなのでしょうか」

ミカエルの目が微かに光った。「多くの者が、地の塵の中の眠りから目覚める。ある者は永遠の生命へ。ある者は、そしりと永遠の忌み嫌われるものへ。目覚める者たちは、大空の輝きのように輝く。多くの者を義とする者は、永遠に、とこしえに、星のようになる」

言葉が、ダニエルの心に深く刻まれていく。眠りから覚める。死者の復活だ。彼の頭には、約束の地の丘に横たわる先祖たちの顔が浮かんだ。しかし、その光景は希望と共に、計り知れない厳粛さをもたらした。永遠の分岐。それは、人間の思いを超える審判だった。

ミカエルは続けた。「ダニエルよ、終わりの時まで、これらの言葉を閉じ、この書を封じよ。多くの者が探り回り、知識は増す」

その時、ダニエルの視界の端で、別の光が動いた。振り向くと、川の岸辺に立っていたあの二人の者が、今は部屋の両側に、流れる水のように静かに佇んでいた。一人は川のこちらの岸に、もう一人は向こう岸に。彼らの衣は、午後の陽光を浴びたナイルの水のように柔らかく光っている。

一人が、亜麻布を着た者、ミカエルに言った。「この驚くべきことは、いつまで続くのであろうか」

声は、遠くの雷鳴のように低く響いた。ミカエルが、天に向かって右手と左手を挙げた。彼は永遠に生きる者にかけて誓った。「それは、一時期、二時期、半時期である。聖なる民の勢力が、打ち砕かれ終わるまで」

ダニエルは理解しようとした。一時期、二時期、半時期。彼はかつて、小さつの角が聖徒たちに戦いを挑む幻を見た。その期間か。しかし、具体的な数値が欲しかった。彼は聞いた。「わたしの主よ、これらのことの終わりは、どうなるのでしょうか」

ミカエルの顔が、深い悲しみと確信が入り混じったような表情を一瞬見せた。「行け、ダニエルよ。終わりまで、これらの言葉は閉ざされ、封じられているからだ。多くの者は、清められ、白くされ、練られる。悪い者たちは悪いままに。悪い者たちはひとりも悟ることはない。しかし、思慮深い者たちは悟る」

そして、数値が告げられた。日数の数値だ。「常供のささげ物が取り除かれて、荒す忌むべきものが据えられる時から千二百九十日がある。待ち望んで千三百三十五日に至る者はさいわいである」

千二百九十日。千三百三十五日。ダニエルの心は数字でいっぱいになった。三年半ほどか。その先の四十五日の意味は? 待ち望む者に祝福がある。待つこと、希望を捨てないことの大切さが、これらの数字に込められているようだ。彼はもう質問できなかった。言葉が喉で詰まった。

ミカエルが最後に言った。「汝は終わりまで歩み、休みに入れ。時の終わりに、汝の割り当ての地に立つであろう」

三人の姿が、薄れるように消えていった。部屋には、突然、夕闇が戻ってきた。窓の外では、完全な夜が訪れ、星がかつてないほど明るく輝いている。ダニエルはその場に座り込んだ。足に力が入らない。胸の中は、畏敬と無力感、それにわずかな希望でいっぱいだった。

彼はゆっくりと机の方に這うようにして向かった。羊皮紙と葦のペンを取る。手が震えている。ミカエルの言葉を、一つ一つ、丁寧に書き留めていく。インクが滲む。時々、筆を止め、遠くを見つめる。彼はすべてを理解したわけではない。千二百九十日が何を意味するのか、千三百三十五日がなぜ祝福なのか、彼の頭では完全には解き明かせなかった。

しかし、一つだけはっきりとわかった。すべては神の御手の中にある。艱難があり、目覚めがあり、永遠の分かれ道がある。そして、それを知った今、自分にできることは、この言葉を封じ、時が来るまで保つことだ。彼は書き終えた羊皮紙を、ゆっくりと巻き、細い皮ひもで堅く縛った。それを、香の箱の一番奥にしまい込む。

窓辺に戻り、再び星空を見上げた。あの星のようになる、とミカエルは言った。多くの者を義とする者は。ダニエルは、自分の生涯を振り返った。バビロンに連れて来られた少年。王たちに仕え、獅子の洞窟に投げ込まれ、幻を見続けた老人。彼自身が、義とした者たちを多く導いただろうか。彼はわからなかった。ただ、忠実であろうとしただけだ。

夜風が、窓からそっと入り込んできた。ダニエルは深く、静かに息を吐いた。わからないことは多い。しかし、約束は確かだ。艱難の後には救いがあり、眠りからは目覚めがある。彼はもう、この地上の旅路の終わりが近いことを感じていた。休みに入る。そして、終わりの時に、自分の割り当ての地に立つ。その日を、彼は星明かりの下、静かに待つことにした。

部屋の片隅で、一本のろうそくがゆらめき、最後の炎をあげて消えた。闇の中、ダニエルの目だけが、遠い未来を映して、かすかに光っていた。

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