聖書

汚れた捧げ物と純白の子山羊

エルサレムの丘を覆う朝もやは、羊毛のように冷たかった。老祭司エリアブは、肩に掛けた粗い布をぎゅっと引き寄せ、神殿の庭へと続く石段を登った。足元には小石が転がり、不揃いな切り石の隙間からは、一夜の露を吸った雑草が顔を覗かせている。彼はため息をついた。かつては毎朝、この石段を磨く者がいたものだ。今は誰も気にかけない。見えないところは、どうでもよくなった。

祭司の館から漏れる話し声が、まだ寝ぼけきった朝の空気を震わせた。「今日の当番は誰だ?」「あの足の不自由な羊なら、まだ囲いにあるぞ。」「時間がないなら、それで済ませよう。誰が見ているというのだ。」

エリアブは目を閉じた。耳に残る言葉の裏に、もう一つの声を聞くようでならなかった。かつては清らかだった香りが、今では脂の焦げる匂いと、なまじらいの怠惰が混ざり合っている。彼は祭壇の前に立った。石の表面には、無数の犠牲の血が染み込み、黒く光っていた。しかしその光沢は、敬意から来るものではなく、単に手入れ不足で脂がこびりついたものだった。

今日もまた、人々が捧げ物を携えてやってくる。貧しい者は萎えた穀物の一束を、富める者は群れの中でも目をそむけたくなるような、よろめく獣を引いて。エリアブは先週の光景を思い出す。アナニアという商人が、片目が曇り、足を引きずる子羊を献げようとした。若い祭司がそれを受け取り、何も問わなかった。エリアブが「主に傷のあるものを捧げてよいのか」とつぶやくと、アナニアはきっぱりと言った。「これで十分です。総督への献上品は、もっと良いものを選びましたから。」

その言葉が、エリアブの胸に突き刺さって離れなかった。主へのものは残り物、傷ついたもの、気が進まないもので十分。人間の支配者には、最上のものを選ぶのに。

午後、彼はひっそりと北の門に寄りかかり、人々の捧げ物を眺めていた。そこに、細い腕に子山羊を抱えた少女が近づいてきた。その子山羊は真っ白で、目は琥珀のように澄んでいた。少女の服は継ぎだらけだが、顔は輝いていた。
「お願いします。この子を。」
彼は心が動いた。「それはお前の家で一番良いものではないのか。」
少女はうなずいた。「お母さんが、主には一番良いものを、と言いました。去年の麦は穢れたものだったから、お返しするんだ、って。」
エリアブの喉が詰まった。彼はそっと山羊を受け取り、少女の頭に手を置いた。祝福の言葉が、なぜか重たく感じられた。

その夜、彼は独り、荒廃した東の壁際に座っていた。頭上では星々が冷たくまたたいている。そこへ、同じく老いた友のミカが近づき、隣に腰を下ろした。長い沈黙の後、ミカが口を開いた。
「エドムの荒れ果てた地のことを聞いたか。」
「ああ。再建を試みても、主がそれを破壊されるという。」
「なぜだ?」
エリアブは暗闇を見つめた。遠い昔、父祖たちが語った物語が、胸に去来する。兄を欺いたヤコブ。兄を蔑んだエサウ。そして、選びと、拒絶と。
「愛と、憎しみの故だと、預言者は言う。主の言葉はこうだ。『わたしはヤコブを愛し、エサウを憎んだ』と。」
ミカは息を呑んだ。「それは…厳しい言葉だ。」
「そうだ。だからなおさら、私たちは覚えていなければならない。私たちが選ばれたのは、私たちが正しかったからではない。ただ主の憐れみによるのだ。なのに私たちは…」エリアブは祭壇の方を振り返った。「その憐れみを、安っぽい義務とすり替えてしまった。」

次の朝、エリアブはいつもより早く起き、自ら庭を掃いた。彼は当番の祭司たちの前に立ち、ゆっくりと言った。
「今日から、傷あるもの、病めるものは受け取ってはならない。」
若い祭司の一人が嘲るように言った。「人々が捧げるものに、文句をつけるのか?」
「いや」とエリアブは静かに答えた。「私たちが捧げるものに、主がお怒りなのだ。」

彼の言葉は、風に散る木の葉のように、すぐに忘れ去られた。神殿の日常は、相変わらずの軽さと雑さで流れていった。しかしエリアブの心にだけは、あの真っ白な子山羊と、エドムの永遠の廃墟のイメージが、二つの灯火のようにともり続けた。一つは、純粋な捧げ物の微かな可能性。もう一つは、恵みを蔑ろにした者たちの、確かな末路。

祭壇の火は、相変わらず不完全な捧げ物を貪り、脂っこい煙を空に吐き出していた。しかし、その煙が神殿の屋根を這い上がるのを見ながら、エリアブは思った。いつか、この煙とは違う煙が、真っ直ぐに天に届く日が来ることを。東から、その名を覚える者たちが来る日が。そして、主の御名が、もはやこの場所だけでなく、あらゆる国々で、真実をもって尊ばれる時が。

その日まで、彼はただ、石段の雑草を抜き、祭壇の脂を拭い、来る者があの少女のように捧げるのを待つしかないのだろう。主の愛は、時に厳しい選びとして現れ、主の憎しみは、荒れ果てた地として現れる。しかしそのすべてが、ついに一つとなる時まで、彼はここに立ち続ける。煙と沈黙と、遠い約束の間にあって。

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